オイカワ稚魚
12月25日。
前期仔魚は孵化後3〜4日間を産卵床で過ごす。全長8〜14mmの後期仔魚は、水深5〜15cm、
流速が5〜10cmとゆるやかに流れる、淵や平瀬の岸寄りの開けた砂礫底部の表層にいる。
稚漁期には流下し、河口付近まで下ることもあるが、上流部に下流形態をもつ河川では稚魚の流
下がそこで止まることがある。未成魚になると遡上する傾向が強い。湖沼では、稚魚は水深1m
以下の開けた沿岸の浅いところに多い。未成魚期以降になると沿岸一体にその生息域を広げる。
冬は深みもしくは水生植物帯へ移る。1年で全長約6〜10cm、2年で8〜12cm、3年で13cmほどに
成長する。普通、2年で成熟するが、♂では3年かかるものもいる。
[引用文献:山渓カラー名鑑 改訂版日本の淡水魚]
写真は昼休みに撮影した。高速道路下の用水路横断暗渠水槽内をタモ網で探って、採捕した。
水槽の幅は100cm、水深は深い所で約80cm、これに接続した幅60cm高さ60cmの水路が20数m
あり、深さ30〜40cmの水溜りとなっている。水槽も水路もコンクリート造り。
水槽の泥底をタモ網などですくうと、数尾まとめて採れることが多い。写真はアクリル水槽の
中に入れて撮影したもの。奥の黒い線の間隔は1mmの大きさである。