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ミコアイサ

   平成17年2月3日。
   目先が黒く、パンダのような顔をした小形のアイサ類。ユーラシア大陸の亜寒帯で広く繁殖し
  日本には主に冬鳥として渡来する。北海道北部では少数が繁殖している。越冬地では湖沼や広い
  川で生活し、時には海に出ることもある。数羽から数十羽の群れで見られる事が多い。♂のエク
  リプスは♀にそっくりなので、渡来直後の群れは♀ばかりのように見えるが、季節が進むにつれ
  白く美しいオスの姿が目立ってくる。アイサ類は潜水して魚を捕えるという食性を持ったガンカ
  モ科の鳥で、行動は海ガモ類に似ている。くちばしは細く、先は鉤形に曲がり、縁にはノコギリ
  の歯のようなぎざぎざがある。そのぎざぎざは口元の方を向いており、捕えた魚をしっかり押え
  る役目をしている。ミコアイサは日本に渡来するアイサ類の中ではもっとも小形の種で、行動は
  軽快であり、ほんの少しの助走で水面から飛び立つことができる。繁殖地では樹洞に営巣し、6
  〜9卵を産む。冬期はほとんど鳴かない。♂はほとんど全身が白く、顔などに特徴のある黒斑が
  ある。メスは褐色で頬が白い。[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
   写真は、昼休みに、日頃あまり足を運ばない場所で撮影したもの。飛翔の姿は、胴長、短翼、
  で、飛び立つ時は数歩走ってバタバタと飛び立つ。水に浮んでいる時の華麗な姿とは相反する。
  水中に数十秒間潜水して50〜100m移動するので、ちょっと目を離すと見失ってしまう。