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カンムリカイツブリ

   平成17年2月24日。
   鋭く尖った白っぽい色のくちばしと長い首を持った。大形のカイツブリ類。ユーラシア大陸の
  温帯に広く分布するほか、アフリカ、オーストラリアなどに離れた繁殖地をもつ。日本には冬鳥
  として渡来し、以前は1,2羽が稀に見られるだけだったが、近年渡来数が増加し、数十羽の群れ
  も見られるようになった。また1972年に青森県で初めて繁殖が記録された。カイツブリ類では最
  も大形の種類で、四季を通じて湖や沼に生息する。越冬期には内湾の海上にも現れる。体が大き
  いだけ潜水時間も長く、最長50秒くらい潜ることができる。魚類を好んで食べるほか、イモリや
  オタマジャクシのような両生類、昆虫類も餌とし、水草も食べる。繁殖期にはつがいで生活し、
  一定の水面をなわばりとする。♂と♀が向かい合って胸を合わせる形で水上に直立し、水草をく
  わえて頭を振るペンギンダンスなどの求愛行動をする。巣は水草を材料に浮き巣として、あるい
  は浅瀬に作られ、産卵数は普通4卵である。[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
   写真は、昼休みの散策時間の終わりごろ、発見した。潜水して、数十秒して浮き上がったとこ
  ろを撮影した。群れではなく、1羽の単独行動であった。