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オオヨシキリ

   6月5日
   ヨシ原で大きな口を行々子、行々子とさえずる鳥。日本には夏鳥として渡来し、北海道から九
  州までの全国で繁殖する。国外ではユーラシア大陸の温帯で広く繁殖する。川や湖沼の岸、休耕
  田などのヨシの草原に主に生息し、特に水中からヨシが生えているような場所を好む。茎から茎
  へと移動しながら昆虫を捕えるが、飛んでいる昆虫をフライングキャッチすることもある。♂は
  ヨシの枯れ茎や低木の梢で盛んにさえずり、縄張りを宣言する。夜間もさえずりを続けることが
  ある。♀は♂より1週間から10日遅れて渡来し、♂とつがいになるが一夫一妻の場合と一夫多妻
  になる場合がある。巣は数本のヨシの茎にまたがって作られ、イネ科植物の葉や茎を主材料にコ
  ップ形をしている。ヨシの茎に巻きつける巣材は濡れたものを使うので、巣がずれ落ちることが
  ないといわれている。産卵期は5〜8月、卵数は4〜6個、抱卵日数は13〜14日位、巣立ちまでの
  日数は14日位である。カッコウの生息する地方では、しばしば托卵の相手に選ばれる。鳴き声
  は、繁殖期は「ギョギョシ、ギョギョシ、ケスケスケス」と、少し濁った声でさえずる。地鳴きは
  「ギョギョ」とか「ゲッ、ゲッ」と聞こえ幼鳥も似た声で鳴く。[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
   写真は、12時頃に、周遊散策コースから発見したヨシ原のオオヨシキリ。「ギョギョシ」と鳴い
  て縄張りを主張している姿である。かなりの数が生息していることから、縄張りの主導権争いも
  厳しそう。