シジュウカラ
6月5日。
胸に黒いネクタイのような模様をもったカラ類。ユーラシア大陸の温帯を中心に広く繁殖し
日本でもほぼ全国で留鳥として繁殖している。奄美大島以南の南西諸島のものは、やや形態に
差があり、3亜種に分けられる。落葉広葉樹林を好むが、平地から山地のいろいろな林に広く棲
息し、樹木のある市街地でも見られる。枝から枝へと移動しながら餌を探すが、春夏には枝葉
の部分で昆虫類を探すことが多く、秋から冬にかけては地上に下り、落ち葉を跳ね除けて餌を
探すのもよく見られる。繁殖期にはつがいで縄張りを持ち、樹洞や石垣のすき間などに、大量
の蘇類を運び込んで椀形の巣を作る。巣箱をよく利用し、またブロック塀や郵便受けなどに営
巣することもある。産卵期は4〜7月、産卵数は普通7〜10個、抱卵日数は12〜13日位、巣立
ちまでの日数は16〜20日位である。繁殖期には数羽から10数羽の群れで行動することが多
いが、夜は1羽ずつ分かれて樹洞などにねぐらをとる。昼間はしばしば他のカラ類と混群を作
り、小さな声で鳴きかわしながら林の中を採餌しつつ移動していく。繁殖期には「ツーツーピィ
ー、ツーツーピィー」と繰り返しさえずる。[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
写真は、12時頃に周遊散策道路から畑側の電線にとまったシジュウカラを撮影したもの。縄
張りを主張するように、「ツーツーピィー、ツーツーピィー」と繰り返し鳴いていた。可愛くて
オシャレな小鳥も、たいへん忙しいそう。