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ヨシゴイ

   10月10日。
   飛ぶと翼に黄土色と黒の模様が出る。ヨシ原にすむ小形のサギ類。ユーラシア大陸東南部の温
  帯から熱帯で繁殖する。日本には夏鳥として普通に渡来し、北海道から九州までの全国で繁殖す
  る。西南日本では冬期の観察例があり、越冬するものもあるらしい。池や沼、川岸、休耕田など
  で、ヨシ、マコモ、ガマ類など背の高い単子葉植物が茂った湿地に生息する。ヨシの茎を足指で
  つかんで茎から茎へと巧みに伝い歩き、飛ぶときは草の上すれすれに飛ぶ。じっと立ち止まり、
  待ち伏せして餌を狙い、尖ったくちばしで魚やカエルなどを捕まえる。水の中から草が生えてい
  る所に好んで営巣するが、池の中の島などに、数つがいが集まって営巣することもある。巣は周
  囲のヨシやマコモの茎や葉を折り曲げて束ねたもので皿形をしている。産卵期は5〜8月、卵数は
  5〜6個、抱卵日数は17〜19日位、巣立ちまでの日数は3週間位である。ヨシゴイは外敵が近づく
  とくちばしを上に向けて首を伸ばし、じっと動かなくなる。これは抱卵中の親鳥や巣の中の雛で
  よく見られる行動であるが、首の縦斑がヨシの茎にまぎれて、姿を隠すのに役立っている。風に
  揺れるヨシにあわせて、体を左右に振ることもある。繁殖期にはヨシ原や草むらの中で、昼間、
  時には夜中にも『ウーウーウー』とうめくような声で鳴く。しかし姿をみることは困難である。
                     [引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
   写真は、昼2時頃周遊散策コースの起点付近の橋の上から発見したヨシゴイ。じーっと魚を狙っ
  ている。この後、魚をくわえたところをパチリと撮影したが、ちょっとピンボケでした。残念。