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ヤマアカガエル

   11月4日。
   和名どおり山地に多いアカガエル。分布が重なるニホンアカガエルとは外見がとてもよく似て
  いる。大きさは35〜78mmでメスが大きい。背中は黄土色から赤褐色までさまざま。学名は、“腹
  部に模様をもつ”という意味で、日本にすむ他のアカガエルとは違い、腹の模様が比較的鮮明で
  あることが多い。背中に暗色のまだら模様が入る個体も多く、エゾアカガエルとよく似た印象を
  受ける。オスは繁殖期に模様が目立たなくなる。平野から山地の森林とその周辺の田んぼなどが
  生息場所である。「ニャッニャニャニャ」とやや低い声で連続して鳴く。繁殖期は2〜4月に多いが
  温暖な地域や温暖な地域や高山などでは一ケ月ほど前後する。卵数は1000〜1900個。産卵場所
  は湿地の止水など。流れの緩やかな場所にもよく産卵する。オタマジャクシは4〜5ケ月で最大60
  mmに成長し、変態して上陸する。水温が低い場所はオタマジャクシの期間が長くなる。繁殖が
  初春に行われるため、産卵後に休眠(春眠)を行う。周囲の水の凍結により卵が死滅してしまう
  こともある。        [引用文献:山渓ハンディ図鑑9 日本のカエル]
   写真は、午前12時過ぎに山際の用水路の中に潜んでいたヤマアカガエル。用水路には伏流水が
  湧き出ており、土水路で枯葉も適量あるのでカエルにとっては、いごこちの良い場所らしい。
  大きさは3〜5cm。