見附市宮之原の刈谷田川堤外水田
      [7.13梅雨前線豪雨災害]
 水田には1〜2mの厚さで河原石土砂が堆積してい
る。その堆積土砂の上に、黒板とスタッフを持って立
ってる人は身長180cm程度。電柱にまきついている
のは濁流とともに流されてきた流木。流木の高さまで
増水したようだ。ほぼ堤防の高さと同じだ。濁流は堤
防を越水して、堤内の水田にも流れ込んだ。
 この堤外水田は復旧せずに河川用地として買収さ
れることになった。

              三条市柳場 信濃川堤外地水田
                 [7.13梅雨前線豪雨災害]
  水田の上に0.5m程度の厚さで堆積した土砂。しばらくすると土砂の水分が抜けて、収縮し、
 地表面に亀裂を生じる。田んぼ一面にクモの巣のような亀裂が走り、幾何学模様を描きだ
 す。

    見附市明晶のため池上流
      [7.13梅雨前線豪雨災害]
 ため池は3〜4mの厚さで土砂が堆積している。
ため池上流の沢から土石流が流入したのだろう。写
真は、その土石流の通り道となった林を下流から上
流に向かって撮ったもの。枝が無くなった木。水み
ちが変わった沢水。写真奥には、樹高十数メートル
の倒木が十数本横たわっている。また、山の斜面は
表土が滑落し、軟岩が剥き出しになっている。
 このため池に堆積した土砂は排土することになっ
たが、ため池上流に溜まった倒木や土砂はそのまま
である。

豪雨災害と地震災害

魚沼市広神区芋川集落の農道崩壊
      [10.23新潟県中越地震災害]
 田んぼへ下りていく農道には無数の亀裂が入り、農
作業用の車両が通れない。赤白のポールの位置から、
写真奥の杉の木の付近へ口径25cmの用水管が設置さ
れていたが、地震により用水管が閉塞し、用水が流れ
なくなった。

魚沼市広神区芋川集落の集落道崩壊
      [10.23新潟県中越地震災害]
 人が住まなくなった古い、傾いた、木造民家。家の
前の舗装道路は、大きな恐竜が通ったんじゃないかと
思うほど破壊されていた。
魚沼市広神区芋川集落の家屋崩壊
      [10.23新潟県中越地震災害]
 家が倒壊する前に大急ぎで、家財道具を外へ運び出
し、必要なものだけ分別してトラックに載せ避難した
ようだ。洗面器や洗剤、ちゃぶ台などが家の前や傾い
た車庫の中に置き去りにされている。
 家も車庫も電柱も、全て傾いている。誰も住んでい
ない、家財道具が散乱した空家を見ると、非難した住人の恐怖が伝わってくるようだ。
魚沼市広神区芋川集落の県道崩壊
      [10.23新潟県中越地震災害]
 平成15年に完成した県道のブロック積擁壁が、山
の中腹で傾いて滑落している。県道の舗装が路肩を
残して数十メートル下の田んぼへ土砂とともに崩落
している。赤茶けた山肌が痛々しい。
 遠くに見える山は尾根付近から表土が滑落し、斜
面は茶色と緑色の縦縞模様を描いている。県道や田
んぼだけでなく、見渡す限りの山々すべてが中越地
震で被害を受けている。地震発生時に、ここに住ん
でいた人達は想像を絶するような恐怖を体験したこ
とだろう。