私が生まれる以前、あるいは物心付かない頃には鉄人28号や8マンといったロボットものが放送されていたらしいが私が幼い頃、テレビ漫画(アニメ)を見はじめている頃にはとうにロボット物の時代は終わっていました。あしたのジョーやタイガーマスク、巨人の星などのスポーツ根性物の全盛でした。そんなブームが去る頃、小学校の時、突如としてテレビ放送され日本に大ブームを巻き起こしたのがマジンガーZでした。鉄人28号のようなリモコンで操縦するロボットでも、8マンやアトムのようにロボットが人間の感情を持っているわけでもない。ロボットに乗り込み、まるで自動車やバイクを運転しているように操縦するのだ。こういった乗り込み型ロボットの元祖がマジンガーZでした。あとでゲッターロボや機動戦士ガンダムのような人気あるアニメも出ましたがこのマジンガーZこそ最初という点でも最も価値のあるロボットアニメだとおもいます。
科学者であるドクター・ヘルはバードス島で遺跡を発掘。古代ミケーネ人が大昔に作ったロボットを発見したときヘルはこれを改造して機会獣として世界征服の野望に燃えた。これに対抗するために長い年月をかけて兜十造博士がマジンガーZを開発。息を引き取る直前、平和への夢を孫の甲児に託す。マジンガーZは超合金Zの鎧に包まれ無敵のスーパーロボットだった。この番組は空前のブームとなり当初1年の放送予定が10ヶ月の延長になったらしい。光子力研究所とともにマジンガーZはドクター・ヘルの野望を打ち砕き平和を手に入れたかに思えたが、ミケーネ闇の帝王の率いる戦闘獣にやぶれ、その戦いの後は剣哲也が乗り込むグレート・マジンガーに引継ぎ甲児はアメリカへ研究のために旅立つ。グレートの戦いの中、ピンチを知った甲児は1年後に日本に戻り、グレートともにミケーネ帝国を打ち破る。Zの戦いはこれで終わるが本当はゴッドマジンガーという最後のシリーズがあり生き残った闇の帝王と戦うはずだったが番組の局が変わったため別の話しで放送され完結を見ないまま20数年の時が流れてしまった。最近、ビデオシリーズ化されたマジンカイザーと言うビデオが出ているが話しが前後していて死んだヘルやあしゅら男爵、グレートが入り乱れこの作品の完結版でなかった事が残念に思う。
この作品は私にとっても大きな出来事でした。小学生の自分は番組にはまってしまい、マニアになりました。私の永遠のヒーローであり忘れられない作品でした。