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「あいたくて」・八つの発問と二つの指示

山形県(大江町立本郷西小学校)/小林正樹

 光村図書出版6年上「創造」2学期最初の教材です。簡単な問いからスタートして、八つの発問と二つの指示で、各自の思いをふくらませていくことができます。発問・指示、そして子ども達の反応の後の「教師の語り」を載せてみました。


《発問1》作者は大人ですか、子どもですか。

  教師の語り:大人です。作者は工藤直子さんという女性で、昭和10年に生まれました。詩人でもあり、童話作家でもあります。

《発問2》話者は幼稚園くらいの子どもですか、ちがいますか。

  教師の語り:ちがいます。「子どもみたい」ですから、子どもではありません。みなさんと同じくらいの年齢だと考えてこれから先を読んでみましょう。

《発問3》どこで迷ったのでしょう。

  教師の語り:「どこかの店」「商店街」とした人が多かったですが、これは「わからない」が正解でしょう。書いてないのですから。「おつかいのとちゅうで迷ってしまって子どもみたい」ですから、実際に迷ったわけではないのです。先生が考えたのは「人生のどこかで」です。どうでしょう。

《発問4》「ことづけ」とは何ですか。

  教師の語り:辞書に書いてありましたね。つまり、伝言のことです。

《発問5》本当ににぎりしめているのですか。

  教師の語り:これは「気がする」だけですから、違いますね。

《発問6》雰囲気が変わるのは、何連からですか。

  【児童の反応】三連から(以下、その理由)
   ・よくわからないのが、わかってきたから。
   ・「なに」「だれ」と謎だったのが、いい感じになってきたから。
   ・迷いがあったのに、迷いの答えが見つかったようだから。
   ・色で表すと「青」から「赤」に変わったようだから。
   ・悲しいのが明るくなったから。
  教師の語り:そうですね。第三連から雰囲気が変わります。もう一度声を出して読んでみましょう。一マス空いてる部分をしっかりとあけて。(音読させる)一マス空きの箇所が、1連は2カ所、2連には4カ所あります。それにダッシュもありますね。3連にも一カ所ありますが、後半はなくなって、自然にスピードのある読みになりましたね。

〈指示1〉一マス空け、ダッシュ、連と連の間をしっかりとあけて音読しなさい。

 ここまでが一時間でした。
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 次からは、二時間目です。都合により時間が短くなったので、発問、答え、理由の発表で終わりました。ある程度、自由な感想でもよしとしました。

《発問7》あえるのですか。

《発問8》手わたせるのですか。

〈指示2〉第四連を二行で表しましょう。

   教師の語り:「だれかに あいたくて (改行) なにかに あいたくて」となるんでしょうね。
三行だったら、その次に「生まれてきた」が続いて、四行だったら、「そんな気がする」と続くのでしょうか。
 でも、作者の工藤直子さんは、たった一行「あいたくて」で終わったんですね。   

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