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「赤とんぼ」(光村2年下):とびらの詩を六つの発問で

小林正樹(TOSS山形)

 とびらの詩を1時間で授業する。

 一字読解風の授業であるが、6問で発問を構成した。

   

音読・・・バリエーション     ・自由に  ・一人ひとり   ・追い読みで   ・一文交代で  ・暗唱       ・「虫の声で」 「ライオンの声で」


「問題を出します。番号を書きます。その下に、一マスあけて答えを書いていきなさい。」

発問1 この詩に合う読み方は、「ライオンの 声」「虫の声」のどちらですか。   A.虫の声

「先生も読んでみると、小さな声の方がぴったりしました。

 正解だった人は、赤鉛筆できれいなとじ○。間違えた人は、鉛筆で下に正解を書きます。

 2問目からも同じですよ。」

発問2 「ゆうびんのマーク」って、何ですか。・・・・・A.赤とんぼ

「教科書をこうすると(縦にすると)わかるよ。」

と教えてくれた子がいた。

発問3 もう一種類、昆虫が出てきます。何ですか。・・・・・A.せみ「つくつくほうし」

 これは、わからない子がいた。昆虫図鑑をさっと提示してもいいか。

発問4 この詩の季節はいつですか。・・・・・A.秋

「“せみ”でも、秋ですか?」

と問うと、

「夏の終わりから秋じゃないですか。」

という考えが出された。

発問5 この詩を書いた人は、赤とんぼを見ながら書いていますか。・・・・・A.見ていない。

 教科書に挿絵があるため「見ている」と、全員が答えた。

「“きっと”だから、まだ来ていない、つまり、見ていないが正解だよ。」

と説明しても、納得顔ではなかった。

発問6 この詩を書いた人は、赤とんぼが来てほしいなあと思っていますか。・・・・・A.思っている。

「“ゆうびんのマーク”というのは、手紙がほしいと思っているので、来てほしいんだと思います。」
「“もう秋ですよ”って教えてほしいと思ってるんだと思います。」
という二つの理由が出された。

 準備した答えは「“きっと”には、こうなってほしいという期待を込める意味もある」というものだったが、子ども達の答えの方がぴったり来るように感じた。


児童の感想1 「きっと」が2回も来たのがびっくりしました。あと、4番までよかったんだけど、5番目からかなりむずかしかったのでがんばりたいし、この詩がなつかしかったかんがしますので、がんばりたいです。

児童の感想2 今日は、「赤とんぼ」をべんきょうして、はじめて赤とんぼのことをくわしくわかってよかったです。わたしは、このあいだ家の前でとんぼをつかまえた時に、にげられました。

児童の感想3 今日、「赤とんぼ」を読んで、なつかしいなあと思いました。赤とんぼはゆうびんのマークみたいだと思ったし、まっかだなと思いました。秋はいいなと思いました。


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