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大震災から日本人の気概を気づかせる

山形県(大江町立本郷西小学校)/小林正樹

 1月下旬に実施すれば、効果大です。阪神・淡路大震災の実態から、日本の現状を推し量り、日本人の、日本のすばらしさを実感することができます。


1.「新聞の広告です。気づいたこと・わかったこと・思ったことなどを書きなさい。」        ※「1.17宣言」新聞の広告を配布する。

   「阪神・淡路大震災のことだ」

   「いつのことなの?」

   「震災6周年と書いてある。」

   「命に関することだ」

などの反応がありました。

 次のHPも有効に使えそうです。

1.17人類の安全と共生を考える兵庫会議のページ

2.阪神・淡路大震災の説明をする。
     1995年1月17日早朝
      →私達が保育園・幼稚園の時(平成12年度の6年生の場合)
     死者→6432人

 もちろん、今の小学生にとっては、記憶にない過去のものとなっています。当時の様子のHPを見せた方が有効かと思いました。手元にあった高速道路崩壊の写真を見せました。

3.当時の新聞記事「恵子さんはペンを握っていた」を読む。

 大変な様子を伝えるものであれば、何でもいいでしょう。

 これは、当時の新聞の切り抜きです。

4.「災害にあって、生き残った人がほしがった物は何でしょう。」

 予想で書かせ、発表させました。

    ・食べ物  ・お金  ・家  ・水  ・電気  ・ガス  ・家族

これらが出されました。

 その後で、当時の新聞記事を読みました。これも、切り抜きです。
 「下着・風邪薬・紙おむつ・粉せっけん」などの、生活用具全てが不足していたことが分かりました。水・食料・電気・ガスなどはもちろんですね。

 「家族の命」という意見も出されました。これが一番かもしれません。

5.「阪神大震災を外国の人が見て、驚いたことが三つあるそうです。さて、何でしょう。」                                     ※甲本先生の発問の追試です。

 予想、発表といきたかったのですが、時間がなかったので、説明しました。
     @村山総理大臣の到着が遅かったこと。
     A暴動が起こらなかったこと。
     B物資の配給で、行列が出来たこと。
 特にBの、列を作って待つことのすばらしさに驚いたのだそうです。どうも外国では、A、Bは日本のようにはならないのかもしれません。

6.「1.17宣言」を読む。    

 ゆっくりと音読しました。次につなげるためです。

7.今年1月、エルサルバドルで大きな地震が起こりました。日本は、どうしたでしょう。

 地図帳でエルサルバドルの位置を確認した後、予想で答えさえました。
      ・食料や衣料を届けた。

      ・何もしなかった。

      ・ほんの少しの人が助けに行った。

このような予想でした。

 新聞記事(2001年1月18日の読売新聞の「編集手帳」)を渡し、確認しました。

なんと、日本の国際緊急援助隊(医師+看護婦)7人が、外国救援隊としては最も早く駆けつけたのだそうです。被災地の住民たちを大いに元気づけているのだそうです。

 次のHPを見せても有効かと思います。

   「NHKボランティアネット」より

     エルサルバドル大地震関連情報

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