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(C)Talk Line/小学校/道徳/全学年:特に1〜4年/ぞうさん
山形県(大江町立本郷西小学校)/小林正樹
資料なしで1時間の授業が出来ます。
お互いの本音を少しでも出せるようであれば、成功の授業でしょう。
ノートに簡単に書かせながら進めます。私は、市販の原稿用紙「作文君」を道徳の時間には毎時間、活用しています。
〈発問1〉 自分の長所は何ですか。三つ書きましょう。
なかなか書き出せない場合は、先生が例として言います。
「2学期、まだ休んでいない」「給食を全部食べた」「挨拶をちゃんとでしている」
こんな簡単なことでいいんだよ、という例を言います。
書かせた後は発表させます。一つだけ発表させて、「うんうん。」とうなずいて聞きましょう。
《発表例1》
〈発問2〉短所は何ですか。
「これは、発表しなくてもいいよ。書きたくない場合には、書けなくてもいいよ。」
という条件で書かせます。でも、短所の方が書けるものなんです。
「自分の短所は、なかなか人前では言えないものです。でも、発表したい人、いますか?」
と言ってから発表させました。
《発表例2》
〈発問3〉言われると、とっても嫌なことは何ですか。
これも(発問2)と同じです。無理に発表させませんでした。
でも、クラスが成熟してくると、お互いの関係がよくなってくると、自分のマイナス部分も発表できるような気がしています。
《発表例3》
「見た目のかっこいいリスさんが、ぞうさんのところにやってきました。このリスさん、ちょっと意地悪なんです。意地悪そうにぞうさんに言いました。
《発問4》「ねえねえ、ぞうさん、ぞうさん、どうしてそんなに鼻が長いの。」
さて、ぞうさんは、何と答えたでしょう。
「」(かぎかっこ)の中を、思いっきり意地悪そうに言いましょう。
《発表例4》
《発問5》「ねえねえ、ぞうさん、ぞうさん。どうしてそんなに耳がでっかいの。」
さて、ぞうさんは、何と答えたでしょう。
「」(かぎかっこ)の中を、思いっきり意地悪く言いましょう。2回目ですので、子ども達どうし、お互いに言わせると盛り上がります。
《発表例5》
《発問6》「ねえねえ、ぞうさん、ぞうさん。どうしてそんなに太ってるの。」
さて、ぞうさんは、何と答えたでしょう。
もう慣れて来ていますので、面白い考えがどんどん出てきます。ちょっと過激なものも出てくるでしょう。
《発表例6》
《発問7》さて、実際は何と言ったのか。みなさん、知っていますよね。みんなで答えてみましょう。
先生の言葉(歌)の後に、子ども達が答える(歌う)という形を取ります。
「ぞうさん、ぞうさん、お鼻が長いのね。」
(子ども達)「そうよ、母さんも、長いのよ。」
「ぞうさん、ぞうさん、お耳が大きいのね。」
(子ども達)「そうよ、母さんも、大きいのよ。」
「ぞうさん、ぞうさん、とても太ってるのね。」
(子どもたち)「そうよ、母さんも、太ってるのよ。」
「みんなにもいろいろ発表してもらって、楽しかったですね。あと7ヶ月で卒業です。中学生になると、もっとたくさんの人と会うことでしょう。その時に、何か気にすることを言われたり、嫌なことを言われるかもしれません、その時に、どうすれば、自分の中にストレスをためないでいられるか、考えてほしかったのです。ぞうさんのように、ユーモアで返して気にしないというのも、一つの方法かもしれませんね.。」
感想を書かせて終わります。《感想例》