平成13年度:大江町立本郷西小学校
         第3,4学年・学級通信は く し ゅ
   bX8   2001.10.25 
道徳:ノーベル
 
◇最初は、久々の「88(パチパチ)ディベート」でした。テーマは、これ。
 
「ノーベルは、ダイナマイトを作らなければよかった。」・・・賛成?反対?
 
 3年生と4年生に分けてやりました。ジャンケンにより、賛成派、つまり「作らない方がよかった」が3年生、、反対派、つまり「作ってよかったんだ」が4年生となりました。
 “ディベート”ですので、自分の本心の立場と違っても意見を述べなければなりません。言葉で相手を納得させるゲームです。
 「意見を述べる時間」では、3年生も4年生も同じでした。が、質問では4年生が上回っていました、内容も、数も、答え方も。2学年一緒だといい勉強になりますね。
          ※ディベートの板書です。
 その後、次の問いを考えてもらいました。
 
 ダイナマイトの開発、実験中、ノーベルの弟が爆発で、死んでしまいました。また、戦争にも使われて、たくさんの命を奪ってしまいました。
 さて、そのことを知ったノーベルは、どう思ったのでしょうか。
    A→もう、ダイナマイトを研究するのはやめよう。
    B→もっと強力なダイナマイトを作ろう。
 
 選んだ人数は、
   A→14人
   B→ 2人 という結果でした。
 学校の図書室の本、『子ども伝記図書館』(学研)のコピーを配布しました。読んでいくうちに、答えが分かってきます。
 答えは、Bなのです。
 「人類は、より強力な兵器の開発により、こわくなって戦争はおこさなくなる」と、ノーベルは考えたようです。現代の「核兵器」が、これに近いようです。
 最後に授業の感想を書かせました。上の考え方はなかなか理解できない子もいました。内容が難しすぎたようです。4・5・6年生向きの道徳でした。
 それでも3年生のみなさん、難しいことをよく考えていましたね。
 
《Mさん》
 ノーベルは、悪くない。戦争に使った人々が悪人だ。ノーベルは「もっと強力なダイナマイトを作ろう」と思った。でも、戦争に使われてよろこんだわけではない。だが、トンネル工事に使われたのは、とてもうれしかったんだと思う。
 ノーベル賞をとりたい、という人もいるんだから、ノーベルはいい人。
 
《ASさん》
 ノーベルは、ばくだんをもっと強くするといいと思っていたなんて、考えもしませんでした。
 なぜなら私は、ノーベルを見たことはないが、ノーベルはやさしい人だと思っていたからだ。
 それと、ばくだんを強くすると、人がおそれて、戦争をやめるかもしれないと考えているんだとわかった。私にもし弟がいて、何かを作っているときに弟が死んだら、私は作るのをやめるかもしれないのに、ノーベルは作っていてすごいと思いました。
 ノーベルがダイナマイトを作っていなければ、ノーベル賞もなかったと思う。
 
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