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小林正樹(TOSS山形)
「献血俳句」を作りたくなる授業。
実際に献血するのは、まだまだ先の子どもたち。俳句を作る際、「献血」にしぼらず、テーマを広くすることによって、応募しやすくなると考えた。
※パワーポイント(2003)のデータで授業しました。ほしい方は、小林の個人メールまでお気軽にどうぞ。「献血俳句作成シートあさがお」(一太郎)もお分けできます。
1 どたどたと 来て ○○部 献血す ・・・何部が入りそうですか。
※「相撲部」「ラグビー部」「野球部」「水泳部」から選択させる。
・相撲部です。
・野球部です。
2 どうしてそう考えましたか。
・「どたどたどた」という感じからです。
・たくさんの人がいるからです。
・4音に合うからです。
→正解を表示する。
3 「俳句」に必ず必要なのは、これ。何ですか。
※「季語」を半分だけ見せる。
・「季語」です。
→正解を表示する。
5 実は、「ラグビー」が冬の季語なのです。
6 今年7月17日の讀賣新聞の「編集手帳」です。赤いところ、みんなで読みますよ。
→写真を提示する。青四角も読ませる。
7 大震災で被災した老人に声を掛ける皇太子。山形市の老人ホームです。
8 こちらも声を掛けている写真。この若者は何をしてると思いますか。
・入院している人です。
・被災し、けがをした若者です。
→正解を表示する。
9 さて、「献血俳句コンテスト」。テーマは、もちろん「献血」です。
→入賞作品を読む。
10 テーマはそればかりではありません。
→テーマを読む。
11 つまり、ほぼ、何でもOKということです。たとえば、この句。これも献血俳句の入賞作品です。どんな言葉が入りますか。
「 □□□□の つるがどんどん てをつなぐ 」
→ヒント、正解を表示する。
以下、同じパターンで2句紹介する。
「 ひまわりに くるんと見せた □□□□□ 」
「 運動会 ひときわめだつ □□□□□ 」
12 テーマの「命 感動 ※省略」が、なんとなく伝わってきますね。
13 みなさんも、真似して作ってみましょう。夏の季語「あさがお」を使います。「あさがお」と言えば、1年生ですね。この二つを使って、練習しましょう。「の」を「が」「に」などに変えてもいいですよ。テーマは、「命 感動 ※省略」です。
※「献血俳句作成シートあさがお」を配布。以下は、イメージです。
《献血俳句 作成シート》bP
あさがおと ( ) 1年生
(例)
あさがおと いっしょに育つ 1年生
あさがおが ( ) 1年生
あさがおに ( ) 1年生
あさがおは ( ) 1年生
あさがおを ( ) 1年生
あさがおの ( ) 1年生
あさがお ( ) ( )
あさがお ( ) ( )
14 一句できたら、もってらっしゃい。
※読ませる。ほめる!点数を言う。「8点!」「9点!」という感じで。
◇「献血俳句」なので、「献血」という言葉を必ず入れないといけないのかとも思っていた。まだまだ献血できない小学生には、やや窮屈な俳句作りになると感じていた。だが、過去の入選作品を見るとそうでもないことがわかった。「テーマ」が広がっていたのだ。
これなら、「献血俳句」をもっと気軽に作れそうだと考え、授業化した。
この後、夏の季語一覧表を配布して作らせる、他の季節の季語一覧表を渡し季節にとらわれず作らせる、などの発展が考えられる。