(C)Talk Line/小学校/討論のために/全学年/問いを育てる
山形県(大江町立本郷西小学校)/小林正樹
「問い方」「答え方」を育てる実践です。「討論のある授業をしたい」と思っても、急にはできません。問い方の技能、答え方の技能、そして、子供たちの人間関係作りも必要です。それらを日常的に育てる実践です。
野口芳宏実践「日直日記」の変形です。
日直は、登校後、黒板に日記を書いておきます。
時間がなければ、「タイトル」と最初の1〜2文でいいでしょう。
朝のあいさつ、健康観察の後、日直は書いてある文をそのまま読みます。書いてあるところまで読みます。
「日直さんの日記を聞いて、おたずねしたいことはありませんか?」
この問いは、最初の何回か繰り返せばいいでしょう。
なれてくれば、読んだ後に「質問をする」という習慣を付ければ、自然に流れます。
人数の多いクラスでは、「同じ班の人だけ」「出席番号の偶数(奇数)の人だけ」「机の同じ列の人だけ」などと、限定する必要があるかもしれません。
私の場合は、7人のクラスで実施したので、朝から全員の問答ができました。
もちろんここは、「指名なし」です。「ミニミニ指名なし討論」が朝から繰り広げられます。
指導のポイントは、やはり「ほめること」です。
日記のよい点、質問のよい点、答え方のよい点を見つけます。全員の前でほめます。また、心から驚き、喜び、教師も問いかけてみることも時には必要です。
でも、教師が問いかけたいことって、結構、子どもからも出てくるものです。