道徳:うさぎとキツネとお地蔵様
※上のイラストを使ったのですが、うまく表示できていません。
◇上のような状況です。
「“よくばりだ!”というお地蔵様に賛成の人は○、反対の人は×を書きなさい。」
と問うと、全員が「○」なのです。
理由も発表させました。
その後で、私の考えも述べました。
「先生は、×です。
走るのが速くなりたい人?(挙手)、お勉強もできるようになりたい人?(挙手)
両方に手を挙げた人がたくさんいるでしょ。両方をほしいと思うの、当然のことじゃないですか。
だから、×です。」
この私の意見に対しての、反対意見を期待したのですが、これがなかなか出ませんでした。今度は、「先生の考えに賛成だ」という雰囲気なのです。
◇道徳の時間は、こんな感じで「やり取り」を楽しんでます。
「やり取り」するためには、「自分の考え」がなければできません。書かせてから発表させることが多いのですが、相手の考えを聞いて、すぐに質問させることも多く取り入れています。その場合には、書かないですぐに質問です。
質問できる子は、こんな子です。
「よく聞いて」
「自分の考えとの違いがわかって」
→質問できる
「質問する」ことは、それだけ立派なことなのです。
◇授業の感想も大切にしています。
《Nさん》
やっぱり、先生はお地蔵様よりじゃないけど、すごいです。あと、先生は話をよく聞いているから、やっぱり頭がいいです。
◆「考えが変わった」ことが書いてあります。変わることも大事。
《Rさん》
先生はなんで、×なんですか。それじゃ、お地蔵さんの言うことが、ちがうってことじゃないんですか?たとえば、先生はまるでキツネみたいです。
あと、お地蔵さんがキツネによくばりだ!と言ったから、ぼくは○にしました。理由は、神様の言う通りにしたいからです。
◆「先生はまるでキツネみたい」「神様の言う通り」
・・・面白いですねえ。変わらないのも大事です。