漢字の学び方、ちょっとだけレベルアップを

 
◇1学期のまとめの漢字の学習で、今ひとつ定着の悪さを感じました。指導している私の責任です。
 様々に検討を加えた結果、少しだけレベルアップしてみることにしました。
「2学期の漢字の学習は、自分でやる時間を多くします。
 これまで、みんなでいっしょにやっていたことを、一人でやります。しかも、時間を短くします。」
と宣言して、まず、私がやってみました。

1 読む。
2 机の上に指書き(5回)
3 なぞり書き(1回)
4 写し書き(3回)
 
これの繰り返しです。
 「方」「思」の二文字だけさせてみました。
二文字だけですので、3分間で終わるかと思ったのですが、誰も終わりません。4分間で、ようやく二人が終わりました。もう1分おまけして、ようやく全員が終わりました。時間の見通しがたちました。
 その間の観察です。とってもおもしろいことがわかりました。
  ・しない子・・・もう一押し言われないとやらない子。
  ・休む子・・・・「方」でストップしてる子
  ・下しきがはみ出している子
  ・画数があやしい子
 自分でさせることによって、ゆとりを持って観察し、指導できるというメリットが生まれるということもわかりました。
 
◇今の段階では、「画数」を言いながら書くということがとても大切です。
 例えば、「方」の三画目が「ノ」になったり、「思」の三画目が横棒になったのでは、間違いです。
 これのチェックは、全体でやります。
「念のため、先生に向かって空書きします。」
と言って、黒板の方に向かって書かせれば、一発でわかります。
「男の子だけ。さん、はいっ。」
「次、女の子だけ。さん、はいっ。」
このくらいやると、ちょっとした緊張感が生まれ、脳みそに刻み込まれるように思います。
 
◇明日は、スキルの左側のページ。そして、宿題で試しのテスト。
 明後日は、本番テストと続きます。
 ここの流れは1学期と同じです。
 さてさて、「ちょっとだけレベルアップ」作戦が、本当に成功しているのかどうか、期待しながら本番テストを迎えようと思っています。
 まあ、そんなに早く成果が上がらないのも「教育」ではあるのですが。