国語・赤とんぼ
◇(下)の教科書に入りました。扉の詩が「赤とんぼ」です。
五つ問題を出したのですが、その中の二つ、とても気になりました。
Yさんのノートです。
「赤とんぼ」のきせつはいつか。
ぼくは、秋だと考えた。
りゆうは、「もう秋ですよ・・・」って書いてあるからだ。
「赤とんぼ」を見ながらこのしを書いたのか。
「見ている」と考えた。
りゆうは、教科書の絵で空を見ているからだ。
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次は、龍人さんのノートです。
「赤とんぼ」のきせつはいつか。
ぼくは、秋だと考えた。
りゆうは、秋に赤とんぼがいっぱいいるからだ。それに教科書に、「あの ゆうびんのマークが きっと 知らせにきます。」と書いてあるからだ。
「赤とんぼ」を見ながらこのしを書いたのか。
「見ている」と考えた。
りゆうは、夕日が「金色の空」に見えるからだ。
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「季節」「見ている、見ていない」が、どうもひっかかるのです。
本当に、「秋」で、本当に「見ている」のでしょうか。
人数を確認し、意見を言わせます。
全員が「秋」で、「見ている」が8人、「見ていない」が2人です。
なかなか意見が出なくなったので、以下のように書かせました。
先生は、「夏・見ていない」と考えた。
りゆうは、「きっと」と書いてあるからだ。つまり、まだ夏で、赤とんぼはいないということだ。
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「きっと、これから雨がふるでしょう。と いうことは、今、ふってますか?」
・・・・・「ふってな〜い。」
「きっと、日曜日は芋煮会があるでしょう。 ということは、今、芋煮会ですか?」
・・・・・「ちがいます。」
こんな例も出して、説明しました。ちょっと強引な授業でした。
言葉を吟味できる力をも付けたいと考えています。
◇左の二人のノート、ほとんど同じです。型に当てはめるのですから、当然、同じになります。
ところが、ところが、なかなか同じにならないのが面白いところ。改行してなかったり、一文字抜かしたり、二マス空けたり。 あと半年、みっちり指導します。