いつか、世のため人のために、生きられる人に・・・

 
◇3校時、1〜4年生は体育館にいました。
 K先生の話を聞いている時に、揺れを感じました。
「しゃがんで!」
と私が言って、全員の腰を低くさせました。
バスケットリングを引き上げるチェーンが揺れています。リングの網も揺れています。
 少し揺れがおさまってから、
「上、見てご覧。」
こう言って、体育館の天井を見せました。
「こういう場所では、上から何か落ちてこない場所にいるんだよ。あんまり壁に近寄るのも危ないよ。ガラスが割れて、降ってくるかも知れないからね。」
こんな話をしました。
 この後は、何事もなく、「花火(表現運動)」「サッカー」と、楽しい体育の時間を過ごしました。
 
◇月曜日の道徳の時間は、新潟での地震を話題にしました。
「知ってること、ありますか?」
さすがにいろいろと出ました。テレビがそれしかやってない状況だからでしょう。家庭でも話題になったからでしょう。
「避難してる人たちがほしがってるものは、何だろう。」
 
 予想させ、本当に必要かどうか、今はどうなっているのかを知らせていきました。
 避難生活が今日で5日目となり、テレビでの報道がその悲惨さを伝えています。
 
◇今日は、車の中に生き埋めになっていた母子が救出されるニュースが流れていました。残念ながら、今のところ一人だけの生存のようです。
 現場には、レスキュー隊がいました。山肌のむき出した、崩れ落ちた岩、土砂をかき分けるレスキュー隊がいました。
 作業中にも余震が続きました。人を助けるために、必死の覚悟だったのでしょう。おかげで命が一つ、救われたのです。
 また、新幹線を線路にもどす作業も行われていました。その作業中にも余震が襲いました。重い重い新幹線をも揺るがす大きな地震です。こちらも、必死の復旧活動のはずです。
 報道されていないのですが、電気を通したり、水道・ガスを通したりの復旧活動をしている方がたくさんいるはずです。
 ボランティアの方もたくさん集まっています。義援金も集まり始めました。
 
◇私の周囲は平和な毎日です。蛇口をひねれば水が出る、寒ければストーブのスイッチポン、お腹がすけばおいしい食べ物が準備されるという、この日常のありがたさに気づきます。・・・・・いつの日にか、2年生10人にも、世のため人のために行動できる人間になってほしいと願います。