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得意分野の病気のお話


高血圧症 ご存知生活習慣病の代表選手。最近は家庭内血圧計が各家庭に存在する環境となり、ご自分で血圧を測ってあわてて来院されるケースも増えています。中には夜間に測って不安となってしまい救急車で病院に向かうケースも。でも、ちょっと待って下さい。血圧は安静時に測るもの。興奮した状態や運動時は避けて測ってくださいね。200を超えるような血圧では急いで病院でも仕方ありませんが、180程度で他に症状がないなら翌朝の受診で十分です。気になったときに急に測っても安定した血圧は測れません。時々定期的に測ることが重要です。また、一日の血圧変化を見ることも大切。当院では24時間血圧も検査可能です。高血圧が続くと血管の壁は厚くなり硬さが増してきます。脈波検査でご自分の血管年齢を教えてもらいましょう。また、最近はいわゆる普通の高血圧(本態性高血圧)とは異なる、原因の明らかな高血圧(二次性高血圧)の診断学が進歩してきました。特に原発性アルドステロン症は数%の頻度で隠れていることがわかっています。診断がつけば、患者さんによっては完治も期待できます。

脂質代謝異常症 高脂血症とも呼ばれていましたが、最近はこのように表わします。コレステロールや中性脂肪といった体の中の脂の成分の異常値です。高くてもほとんどの場合症状を感じたりはしないところがこわいところ。知らないうちにプラークと呼ばれる血管内の凸凹ができて心筋梗塞や脳梗塞につながっていきます。今は最初に日本人が見つけたスタチン薬が非常に有効でよく使われています。この薬は副作用もかなり少ない薬です。最近は、心筋梗塞を経験したアナウンサーの徳光さんがテレビで宣伝してますね。動脈硬化プラークは頚動脈で観察が容易なうえ、ここにプラークがあると狭心症を合併する頻度か明らかに上がります。
頚動脈エコーを調べましょう。

糖尿病 糖尿病も動脈硬化の原因として大きな疾患です。糖尿病を暴れさせると失明したり、足の切断に至ったりと怖い合併症でも有名です。近年のトピックは糖尿病に対する飲み薬の開発が進みとても選択肢が増えていることです。インスリン注射治療の対象となるような重症ケースでは、病院の専門医と相談しながら治療していく必要がありますが、注射針が以前に比べ格段に細く痛みが少なくなっています。糖尿病の指標
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は当院ではその日に結果が出ます。糖尿病の患者さんでは狭心症が忍び寄ってきます。というのも糖尿病にかかると狭心症の胸が苦しい症状が感じなくなってしまい知らない間に進行していることが良くあるのです。糖尿病では是非定期的に運動負荷試験(トレッドミル試験、マスター階段負荷試験)を行いましょう。

動脈硬化症 さまざまな生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病)や喫煙などの結果、血管は硬く内壁はボコボコになってきます。
頚動脈超音波や脈波の検査で血管の狭窄(細くなることです)や硬化(硬くなることです)の程度が推測できます。ほっておくと足の切断につながる足の動脈の狭窄や閉塞も発見できます。

狭心症 日本人にも多くなってきた狭心症。心臓の筋肉を栄養する血管が細くなってくる病気です。動脈硬化と呼ばれる血管の変化で起こってきます。心臓は体の中心近くにある臓器ですから、体の表面からの診察ではなかなか診断できません。
運動負荷試験(当院ではトレッドミルとマスター階段負荷試験が可能です)、心電図検査、心臓超音波、24時間心電図検査(ホルター心電図)などを駆使して診断していく必要がありますが、特に重要なのが症状の起こり方です。プロの医師は患者さんのお話から狭心症とそうでない症状を効率よく見分けます。

心筋梗塞 狭心症よりこわい血管が詰まった発作です。胸痛が前もって起こる場合(狭心症)もありますが、いきなり来る発作も少なくありません。ある日突然心臓を栄養する血管が詰まり、冷や汗とともに胸部に激痛が起こります。救急車を呼んでください。昨今は、なるだけ早く血管を再開通することで心臓の筋肉のダメージ(壊死)を減らし重症化を抑えるために、深夜でも循環器科の医師は緊急カテーテル手術を行います。私も勤務医時代は治療に当たりました。
心筋梗塞やその起こりかけを血液検査で調べる迅速検査キット(トロポニンI)も当院では15分程度で結果が出ます。

弁膜症 心臓は体中に血液を送り出すポンプです。心臓が縮んだときに大動脈に血液が送られますが、手前側に弁膜があることで逆流を阻止します。この弁がうまく働かず逆流が多くなったものや、逆に狭くなって血液を送り出しにくくなったような弁になってしまうことを弁膜症といいます。弁膜症の検査は
超音波(心エコー)の独壇場で当院の得意とするところです。最近は高齢者弁膜症に対し、負担の少ないカテーテルを使った手術も開発されてきました。

高尿酸血症、痛風 検診で尿酸値が高いといわれた方はこの範疇になります。尿酸値が高いだけでは症状は出ませんが、放置することで、足の親指の付け根が痛くて腫れる痛風発作をきたしたり、腎臓病や動脈硬化の原因になります

不整脈 検診で脈の乱れを指摘された方、自分で脈を取ってみたときに脈が抜けたり(欠損)不整を感じたりする方、急に胸がどきどきすような発作がある方は不整脈の可能性があります。一日中つけっぱなしにして脈を記録する
ホルター心電図をはじめとした心臓の検査を受けましょう。ペースメーカーの患者さん、ICDの患者さんなども対応可能です。ペースメーカーのチェックは当院で業者さんと施行できます。ICDに関するチェックは病院と連携にしています。

脳塞栓症 不整脈や動脈硬化のせいで心臓の中や血管の壁に血栓が作られ、これがはがれて飛んでいくと体中の血管に詰まる場合があります。脳に飛んだものは脳塞栓、麻痺や言語障害、命にかかわる場合も出てきます。
心房細動という不整脈は脳塞栓の原因として有名で、現在は血液さらさら薬のひとつワーファリンを飲んでいる患者さんも多く見られます。血液さらさらチェックは当院では20分程度で結果が見られます。採血ではなく指パッチンだから楽ですよ。ワーファリン服用者から嫌がられることが多いのは、この毎回の採血と納豆が食べられないことです。最近は納豆が食べられるし、採血もいらないタイプの新薬も登場してきました。まだ値段は高めですので興味のある方はご相談ください。

失神 意外と知られていませんが、失神も循環器科関連でよく見られる症状です。不整脈、弁膜症、狭心症など色々な心臓疾患あるいは血圧と失神の関連が知られています。脳疾患の場合もありますので心疾患が除外されるようなら他院に紹介する場合も出てきます。失神そのものは一生涯では4人に一人くらいは経験するとされており、そう珍しい症候ではありませんが、突然死の誘引となることもあり詳しい検査は必要です。通常の
心電図検査、心エコー、ホルター心電図で異常を探します。

心不全
 心不全というと亡くなった方の診断名のように思う方も多いのですが、心臓の機能が十分でないとき、体中に送られるべき血液がうまく循環できずに起きる病態を総称して心不全と呼びます。主な症状は動悸、息切れ、むくみなどですが、特に夜間呼吸がしづらい感じがして座るとおさまるような場合は心臓関連である可能性が高くなります。心不全の有無を推定する血液検査(NT-BNP)も院内検査で15分程度で結果が出ます。レントゲンや心エコーも強力な診断ツールです。

肺炎 お年寄りのなくなる原因で多いのが肺炎です。お年寄りの肺炎の特徴として、発熱がはっきりしなかったり咳痰が目立たなかったりして診断が遅れることがままあります。レントゲンに加え、院内検査で炎症反応(CRP, 白血球)がその日にわかるようにしました。肺炎球菌ワクチン接種はワクチン準備の都合がありますので事前におご相談をお願いします。

閉塞性肺疾患(COPD) タバコ歴の長い患者さんに多い、慢性の肺障害のひとつです。呼吸機能検査器で病気の有無が推定できます。肺年齢として簡易的に肺の機能を表示することが可能です。当院は敷地内禁煙です。禁煙外来も準備中です。在宅酸素の患者さんも対応可能です。

気管支喘息 咳が続く、花粉症シーズンの熱がない咳などは喘息の可能性があります。小児喘息だった人は可能性が高くなります。症状のない日中は診断が難しい場合も多く、気管支拡張薬投薬前後での呼吸機能検査も行っています。環境に対するアドバイスも含め治療いたします。ちなみに当院の空調はダイキン社光速ストリーマ機能でウイルス、ダニ、カビに加え花粉も除去します。

花粉症 院長家族には花粉症患者が多数、またスタッフにもおります。医院の中はダイキン社光速ストリーマでだいぶ症状は軽いようです。新薬や数種類の薬を身をもって確かめております。3月のスギ、ヒノキ、5月末からのカモガヤ、秋のブタクサなど。高齢になって発症することもあり風邪が治らないといっていらっしゃいます。花粉症の特徴は水様性鼻汁といってサラサラで時にはたれてくるような鼻汁とくしゃみ発作です。スギでは目のかゆみ・充血の頻度も高くなります。シーズン少し前からの抗アレルギー薬服用は効果的ですが、喘息同様環境要因も大切ですからこれらに対するアドバイスもいたします。居住環境を変えることで明らかに発作は軽減します。山形市の花粉情報はこちら

睡眠時無呼吸症候群
肥満者に多く生活習慣病と密接な関係を持つこの症候群、夜間のひどいいびき一時的に息が止まることを家族に発見されて気がつかれます。肥満を伴う高血圧や、検診で血液ドロドロと言われるような方も隠し持っている可能性が高い疾患です。簡易検査と治療が可能です。CPAP(持続陽圧呼吸)をすることで睡眠の質は格段に上がり、メタボ系改善が期待できます。

逆流性食道炎
胃酸が胃から食道に逆流し食道に炎症を起こすとみぞおちや前胸部の痛みとなることがあります。前かがみの姿勢や臥位で起こりやすく、早朝寝起きなどに感じることが多い症状です。心臓病との区別が必要です。運動負荷試験、24時間心電図、胃カメラなどで区別します。最近激増しています。

ピロリ菌感染症

もともと胃潰瘍などでは除菌対象でしたが、慢性胃炎も対象疾患となりました。積極的に除菌する方向でお勧めしています。基本的に当院で上部消化管内視鏡(胃カメラ)を実施したうえで必要な患者さんに感染判定、除菌を行います。最近新薬のおかげで除菌率は90%を超えています。除菌後の患者さんの半数では、おなかの調子がよくなったり便通がよくなったりと変化が見られます。最も大事なことは胃がん発生率抑制効果が高いことです。

食道癌
食べた後に胸がしみたり、つかえ感が出たりします。当院の胃カメラでは早期発見のためのNBIモードを採用しています。

胃癌
山形県は日本でも最も胃癌発生率の高い地域です。胃癌早期発見は、当院設立時の目標のひとつに掲げています。経鼻胃カメラは楽ですが、早期発見のためには画像の優れた口からの胃カメラをお勧めします。

甲状腺疾患
採血による判定と、超音波診断に努めています。甲状腺超音波は日本超音波医学会の講習を終了しています。専門医と連携し、慢性期の甲状腺機能亢進症(Basedow病など)、甲状腺機能低下症(橋本病など)の治療も行っています。

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