東沢森林軌道跡探索


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今回は1996年9月、10月(たしか2週間続けて訪問)と東沢森林軌道跡を探索しに訪問した時の事を記事にしてみ
たいと思います。ここもいちよう甲武信岳へ行くための登山道の一部で、軌道があるだけあって勾配はそんなにきつく
はありません。ただ途中に完全に軌道が崩壊して登山道としても危険な箇所も何ヶ所かあります。東沢森林鉄道の軌
道跡終点から前に紹介したヌク沢珪石採石軌道上部軌道へ続く登山道がかなりきつくなります。この軌道はかなり荒
れている所もあれば、まだしっかりと軌道跡が残っている所もあります。終点の手前にはナベトロのナベ部分がない、
下の台車部分が半分以上土に埋まった状態で現存もしています。おそらくここにはナベトロを引くためのDLが存在した
と思われます。山梨県のどこかのスクラップ場でDLが解体されたと言う事を何かで聞いた記憶があります。それでは
紹介したいと思います。



西沢渓谷へ行く途中の右側に分岐する道路があり、その入口に甲武信岳(東沢森林軌道跡)に行くための通路があり、結構な急勾配なんですが
登りきるとようやく軌道跡に出ます。だいたいの軌道はこんな感じで綺麗な状態で残っています。




軌道の地面がこのようにえぐられていたりして、よそ見しながら歩いていたら落っこちそうです。

山が崩れてきているのか軌道が埋まりそうです。時間の問題でしょうか。




ここは完全に地面がなくなってしまっています。むしろ地面の上に軌道が引かれていたのか木橋がかかっていたのかすらわからないのですけど。
画像の左上の所がいちよう登山道なんですが、この場でのすれ違いは間違いなく無理ですね。下を見ると長〜い滑り台みたいな感じです。




小さな渓流が流れているんですが、ここにはなぜか4本のレールが存在しているため土場でもあったのか、軌道の前後が埋まってしまっているた
め判別不能なため謎です。




枕木も腐りこんな状態です。




昔はここにDLが走っていたのかぁと妄想の世界へ入りそうです。




ナベトロの残骸です。半分以上は埋まってしまっています。注意して見つけないと草木に隠れて見つけずらいです。必ずと言っていいほど廃線場に
は台車や車両の一部が残っていますが、なぜこの1台だけを片さないのかと不思議に感じます。しかし自分みたいに廃線マニアにとってはとてもう
れしい事なのでいいのですけどね。まさか廃線マニアの為に残してくれたとは思いませんが...。

車輪もしっかり付いているのでしょうか...謎です。




終点近くと言うか終点だと思うんですが、ホッパーっぽい物がレールで組まれています。おそらくヌク沢珪石採石軌道上部軌道との関連があるもの
かもしれません。




ポイントが存在しますが、左側がホッパー線で右側が待避線と思われます。上の画像の反対から撮った物ですが、手前(先にも)にも軌道はあり、
その途中でレールが消滅してしまいどこまで続いているのかわかりません。




レールが消滅した先へ行くと、草木の中に小さな建物があります。確か爆薬を保存するための物だと何かで聞いた記憶があります。ヌク沢珪石採
石軌道上部軌道には洞窟が結構ありその中で珪石を崩すための爆薬ではないかと思われるんですが。東沢森林軌道関連の物はここで終わり、
この先へ行くと川に出て甲武信岳への登山道になります。


終わり


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