鉄道模型工作室 車両編1




模型車両の改造工作などの紹介をしたいと思います。



ワールド工芸製ボールドウィン急カーブを克服するの巻


NEWワールド工芸製ボールドウィン完成したのはいいんですけど、走行用にと購入したのに従輪が固定されている為、急カーブを曲がれないとい
う難点?、と言っても普通に走らせるだけならまったく問題ないと思いますが、今製作中の黒淵停車場ミニレイアウトで走らせたいと思い考案して
いますが、両コーナーはR130前後で、従輪が首を振る乗工社のボールドウィンなら余裕で通過できますが、ワールド製は当然の如く100%脱線
してしまいます。ふとボールドウィン製作中の事を思い出し、集電シューを取り付ける前は、従輪が左右に動いていたので、この集電シューを何と
かすれば少なからず曲がれるようになるのではと考え、左の画像(標準)で軸にシューの状態(よ〜く見るとシューで従輪の横ずれを防いでいるよ
うな)を、シューを横向きから縦向きに曲げて、車輪の側面にシューという状態(右の画像)にしました。こうする事によってある程度隙間が出来る
ので、従輪が少し左右に動くようになり、本線上だけなら前進は走行可能になりました。どうやらR130以上ならカーブで速度は落ちますが走行で
きるようになったようです。後進はポイント側のカーブがR130弱の為脱線してしまいます。ヤード内もポイントがR150で余裕そうですが、S字的な
ポイント部分は走行不可能のようです。とりあえず本線で前進走行が出来ればいいかなと自己満足しています。プチ改造ながら成果はあったと思
います。果たして満載運材車を引けるのだろうか?。2006.10.7




5tDLを10tDLに改造するのだの巻


この3台は乗工社の5tDLです。MWから発売されるまではおそらくこの車両が、林鉄模型界の中ではメイン車両だったかと思われます。MW製と

比べるとかなりデカイですよ。左の2台が酒井製仕様で右がカトー製仕様です。しかしこの3台、台枠には「JOE WORKS」と書いてあり、自社の

名前から取ってるじゃんって感じなんですけど。いちようカトー製仕様はキャブの部分を林鉄風にしようと言う事で、プラバンで自作しましたが横幅

が少しオーバー気味になって、頭デッカチになってしまっています。動力は純正のモーターユニットがあまり調子がよろしくないようなので、津川洋

行の5tDL用にすべて換装していますが、これがまたギア部にKATOのユニクリーンオイルを塗った所、車軸の軸とギアが別パーツである為、そこ

にオイルが進入してしまい空回りして、おまけにギアも割れてしまいすべて廃車になってしまいました。まぁメーカーの別売りパーツで一体型の軸

があるみたいですけど。左の緑車体だけ、旧型のトミックスのDD51の車軸と車輪が使えたので、換装はしてありますのでいちよう走ります。しか

しMW製の5tDLが登場するまでは現役バリバリで活躍していましたが、MW製を手に入れてからは流石にディテールの違いがありすぎて、廃車

と言うより放置車両化してしまい、もう2度とレールの上を走らせる事がないと思っていましたが、酒井製仕様の正面の長丸窓が好きなので、どう

にか出来ないかなと思っていた所、ならば10t機に改造してしまおうと思いたったのであります。といっても実際にあった車両をモチーフに製作をし

たい気持ちはありますが、今回はフリー車両として製作してみようと思いますけど、パっと見、あぁこれ林鉄車両だね、と思われるような感じにした

いとは思っているんですが、どうなる事でしょうか。今回は真中の赤い車両を改造していこうと思います。2006.7.7


とりあえず1日でなんとか形にはなりました。台枠はC4と同型の物を使用し、ステップやポール・コンプレッサーなどを取り付け、台枠前方とキャブ

の屋根裏に鉛をウエイトとして貼り付けてあります。ボディは台枠の長さに合わせる為、プラバンで延長してあります。動力はまだ未使用の津川洋

行の動力ユニットがあったので、とりあえずこれを利用しました。しかしながらこの動力ユニット多少歪んでいるのか、前方向はスムーズに走ります

が、後方向は多少ながらギクシャクしていて、車体の長さに比べて軸間が短いのも要因というか原因と思うのですが、実車のように時折前後に車

体を揺らしながら走行するんです。でも実車の感じなのでいいかなって感じであります。あとはエンジンとボディに手すりなどの追加で、塗装という

感じでしょうか。なかなかいい感じだと思うのですがどうでしょう?2006.7.8


実際林鉄時代(木曽に限らず)にカトー製の10t機があったのかは解りませんが、あったらいいな的な感じで、どうせこのままにしておくと、完全に

放置車両化してしまい勿体無いので、右のカトー製仕様も10t化してしまいました。台枠はこちらもC4と同型を使用しましたが、イコライジング機構

を取っ払って変化を付けてみました。カトー製ではありますが10t機と言う事で、コンプレッサーも装備してキャブはオリジナルに戻しました。改造構

造は酒井製仕様と同じです。とりあえず溶剤でもとの塗装を落として、手すりを取り付けた状態であとは両車ともエンジンと塗装でしょうか。それと

ギアが逝ってしまった津川洋行の動力ユニットを、何とかギアを瞬間接着剤で直して何個か復活しました(またすぐ逝ってしまうかもしれません

が)。実は新品の乗工社の木曽酒井DLのキットがもう一つあったのでこれも10t機にしようか迷う所です。2006.7.11



ようやく完成っていう感じですかね。自分的には実車が存在しない、いわゆるフリー車両っていうのはあまり好きではないんですが、森林鉄道の実
車車両の容姿は千差万別で、改造されて容姿を変えてた事も多くあったようで、そういった意味で自分を納得させ製作した感じであります。塗装は
両車とも上松色で仕上げてみました。カトーの方は何となく7t機の84号機に容姿が似ているので同じようにイエロー系で塗ってみました。酒井は
クリームで塗ってみたんですけど、画像で見てみても妙に地味に見えるのは私だけでしょうか?。ん〜何か足りない感じに思えるのですが解らな
い?。やはりクリーム系はマルーン系と組み合わせた方がしっくりするのかもしれませんね。エンジンは画像ではちょっと見にくいですけど、6気筒
のつもりでエンジンを延長したつもりが、エンジンルームの空き容量いっぱいにしてしまった為、8気筒エンジンぽくなってしまいました(アチャ〜
ァ)。Oナローあたりだとエンジンルーム内に電気配線なんか表現出来そうですが、HOナローではちょっと難しそうなのでやめときます(まぁそのう
ちと言う事で?)。あいかわらず窓のHゴムとボディの一本ラインの色入れは難しいですね。いちよう軽めにウエザリングも施して、これでまた2両
増備することができました。名称はC型10t酒井FとC型10tカトーF(FはFreeの頭文字から)と言う事にしてみました。まぁ2度と走らせる事がない
と思っていた車両が姿を変えて復活出来たのは嬉しい限りです。動力がいつ壊れるかという不安は残りますけど...。2006.8.6



MW製酒井10tボギーの改造の巻


この車両は標準でモーターが2個付いていてパワフルでいいんですが、1台車1モーター集電な為、レールの路面状態があまり良くないと、両モー
ターが同時に回転しないなんて事も起こりそうなので、4軸同時集電にする為両モーターを短絡してみました(写真下)。小木曽森林鉄道の路面は
結構やばそうな個所があり、特にトンネルの中(手入れしずらい為)のレールとレールのつなぎ目で、この車両に限らず一瞬止まる事があるのでか
なり有効な改造といえるでしょう。あと小木曽森林鉄道の停車場の横にある鉄橋の手前のコーナーが、えらく急(R200弱)なってしまって、本線だ
と言うのにこの車両が通ると、一車輪が脱線してしまいまともに通過できません。その処置としてモーター(キャラメルモーターの角)とシャーシが
当たる部分のシャーシの方をヤスリで削ります(写真上と下も)。処理後はどうにか通過出来るようになりました。2006.4.2



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