ボールドウィンB1リヤタンクの巻

ワールド工芸製(HOeナロー)






イベントで購入して部品チェックした所、エッチング板の数があまりにも多いので、これは作るのは大変だなぁと思いましたが、ワールド工芸ではボ
ディやパーツの厚みを、板を折り重ねて稼いでいるので、パーツ的にはあまりないんですよね。しかしすごいと思ったのは折り重ねると、ものの見
事に一寸の狂いも無く、パーツの形になるのは驚きです。とりあえず上の画像まで出来ましたが、キットではウエイトがパーツとして入ってなく、御
自分でご用意して下さいとの事で、前に分解したエアーガンのウエイト用の鉛の塊を、コテで角を溶かして綺麗に収まりました。2006.9.8〜9




ボディがかなり形になってきました。ここまで出来るのには結構大変でした。っと言うのもキャブ上のハッチと、キャブとボイラーをつなぐピンが溶け
る?って事ではないですが、もげてしまって位置が判らなくなってしまったんです。まぁどうにか形にはなったようですが。何故かスチームドームだ
けホワイトメタル製で、コテでやると溶けて(画像のスチームドームの取り付け軸が溶けた)しまい、ハンダ工作初心者の自分には、ハンダで取り
付ける自身は無い(溶けてスチームドームがただの塊になりそう)ので、ここは瞬間接着剤で留めようかと思います。2006.9.9




ボイラー周りに配管を取付けました。シリンダーブロックのシリンダーから伸びてるピンがありますが、これは材質がステンレス製で取付けたはいい
んですが、細いせいかコテを当てすぎて焼きが入ったせいか、ちょっと触っただけで根本から「ポキ」っと折れてしまって、ステンハンダで肉付けし
てどうにか付きましたが焦りました。スチームドームは結局と言うか予告通り瞬間接着剤で取付けました。一応洗浄してメタルプライマーを吹き付
け、あとは塗装ですね。ロッドは車輪とは別パーツになっていて、後付けタイプなのでとっても組み易いです。しかしながら動輪のロッドピンはプラ
パーツに刺すだけなので簡単ですが、クロスヘッドピンは驚くほど小さく、カシメなければならないので大変です。ペンチでカシメたんですが、1度取
れてしまい再度やったらどうにか付きましたが、完成後の走行中に外れるんじゃないかという不安は残ります。2006.9.12




エアーブラシでブラック色に塗装し、艶消しのスーパークリアーを吹きました。シャーシにギアや車輪を取付けます。2006.9.17




シャーシにモーターとウォームギアを取付け配線をします。そしてシリンダブロックとロッドを取付けます。がここで説明書では、ロッド軸の左右の位
相を90度ずらさなくてはいけないのに、やったつもりが位相0度にしてしまい、軸も瞬間接着剤で固定してしまった為、直せなくなってしまいまし
た。まぁ初心者と言う事でいいかなぁと...。この状態で試運転をしました所、始めは快調に動いていたんですが、だんだん変な動きになり、何だ
ろうと思って調べてみると、ギアの1個のネジがゆるんでるじゃ〜あ〜りませんか。結構きつめに締めたはずなのに...試運転の段階で緩かなぁ
もう。まぁ噂で緩み易いと言うのは聞いていたんで、そういう事かと思い締め直しましたが、またすぐ緩むかもしれませんけど。この車両はトンネル
の多い当小木曽森林鉄道では、走らせるのが怖い感じです。どっちにしても乗工社のとは違い、後ろの従輪が首を振れなくて、急コーナーを曲が
れないので無理そうです。2006.9.18




ようやく完成しました。とは言うものの、9月17日に塗装は終わったんですが、塗装に入る前は雨が降ってなかったので大丈夫と思っていたんで
すが、塗装に入ってから雨が降り出してきて、途中でやめるにやめられず最後まで塗装作業してしまったんですが、湿度の関係なのか塗装がちじ
んで剥がれるというトラブルが起き、結局何度も手直しして大変でした。やはり塗装が雨の日に向かないと言うのはこういう事なのかと思いまし
た。ボディとシャーシを合体させてライトに色差しして、ガラス・ホイッスル・車番・名版を取付けて、リヤタンクの上に石炭の代わりに、檜の切り枝に
見立ててマッチ棒を小さく切って乗せて、水溶液で固着してあります。製作した感想ですが、今までワールド工芸物は難しい(ハンダ作業が)と思
っていましたが、ハンダの流し穴や、手すり等の刺し位置の高さを均等にする為の出っ張りが付いていたり、結構作りやすいパーツ構成になって
いるので、「難しい」という概念は無くなったような気がします。あとは後輪の従輪が首を振れる構造だとよかったんですけどね。まぁこれで1両増
備できました。と言う事でボールドウィン製作完了です。2006.9.24