日本イチジク(蓬莱柿)栽培

日本イチジク年間作業

□定植
 1年目(挿木は前年)
▲剪定
 冬季作業で説明
×摘心
 春〜夏作業で説明
※消毒
 主にカミキリムシ対策です。5月上旬にガットサイド剤の塗布。5月〜7月上旬にモスピランの散布。6月〜7月中旬にダニ剤の散布。
★収穫…下記で説明

〇イチジクの作業で一番忙しいのは8月〜9月の収穫時で他の季節はマイペースで作業が出来ます。

冬季作業    戻る
日本いちじく(蓬莱柿)の冬季(12月から2月)作業で重要なのは剪定と圃場の整備です。剪定の原則は柿と他の果物類と類似しており、一に上に伸びる枝、二に下に伸びる枝、三に混んでいる枝を落とします。圃場の整備として除草、敷き藁及び堆肥です。写真の畑は未だ堆肥が置いてありませんが私は敷き藁の上に置きます。

1 宅地の西約300uの日本イチジク(蓬莱柿)
7年目の容姿で、2月1日に剪定をしました。赤丸の箇所を次で説明します。

2 いちじくの木は樹勢が強いので剪定をしないとどんどん上に伸びてしまいます。特にその中で中央の枝は特に勢いが強いので必ず落とします。そして一枝に2から3の小枝を残します。※ここで注意、剪定で時々やりそうなこと「小枝の先端」を切って形を整え、カッコ良くした?日本イチジクの場合、この剪定は厳禁です!小枝が伸び、そこにモモが付きますのでその個所を落としてしまうとイチジクを収穫することができませんので十分注意して下さい。

3 樹齢3年目の日本イチジクの剪定後の容姿です。@は混んでいて内側に伸びているので切断、Aは勢いが強く上に伸びているの切り落としました。2月12日に堆肥を一輪車1杯分(約15〜20Kg)置きました。

4 A箇所を拡大した写真


4-1 2月23日現在の最終剪定完了後の状況(自宅西160u)


4-2 2月23日現在の最終剪定完了後の状況(自宅西400u)

春〜夏作業 戻る

6月下旬の日本イチジクの容姿、幹の根本が白いのはガットサイド剤塗布の為。
×摘心…木の上部の枝でイチジクの小さい果実を残しながら先端20〜30p程切り落とします。
※消毒…主にカミキリムシ対策です。日本イチジクはカミキリムシに弱いので事前に予防消毒をします。
 5月上旬にガットサイド剤の塗布。5月〜7月上旬にモスピランの散布2〜3回。6月〜7月中旬にダニ剤の散布1〜2回。

収穫      戻る




日本イチジクの収穫は例年お盆過ぎから始まりますが本格的に始まるのは8月20日以降で、収穫する時間は理想は早朝です。朝、収穫したモモは張りがあり色つやも一番いいと思います。写真は平成29年8月25日に収穫した日本イチジク2Lサイズの4パック入り、日本イチジクは通称この地方では白イチジクでも通用します。
※作付け面積約2,200u(内約500uは育成畑)で年間1,000箱以上出荷販売しております。
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日本イチジク栽培参考サイト