「なぁ、生きるって何だと思う?ロイドくん。」

時々ゼロスはわけのわからない質問をしてくる時がある。
何かを確かめるような質問を。

でもわからないんだ。
俺はちゃんとゼロスの望む答えを持っているのか。

「何、って言われても・・・。
 そうだな、生きるっていうのは、自分を探すってことじゃないか?」

答えを探す時間なんて無い。
だから思ったことを素直に口に出してみる。
俺にはそれしかできないから。

「・・・自分を、探す・・?」
「あぁ、これだけたくさんの人たちが生きている中で
 自分が自分である意味を探してるんだと思うぜ、俺は。」
「・・・自分が自分である意味・・・・。」

それきりゼロスは黙って先に歩いていった。
どうやら、俺の答えはいつでもあいつとは全く違うものらしい。
その瞬間のゼロスの顔はきっと俺しか知らないんだ。

「だから、今お前がお前である意味を見つけられていないとしても、
 いつか必ずわかるはずなんだよ。」

もうゼロスの姿は遠いけれど。
お前がどんな言葉を欲しているのかはわかったから。
でも、まだいってやらない。
お前はお前自身でその答えを見つけるべきだと思う。

曖昧な答えなどいらないとお前は思うだろう。
だけど、少しずつお前の表情が変わっていくんだ。
多分それは、自分で悩んで出した答えがあるからなんだと俺は思う。

今すぐにでもこの手を伸ばしてやりたいけど。
ゼロスから、触れてきてくれること願っているから。

今はまだ、自分を探すために。

生きて。



ゼロスは、自分の生きてる意味がわからなくなるときが多々あるんじゃないかと。
自分で何が書きたかったのかイマイチよくわからなかったり。(痛

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