明るい希望 白鷹の町はずれの蕎麦や "綾瀬"
令和6年9月5日記事
20年ほど前は蕎麦ブームが生じ東北、特に山形県内は村おこし、
町おこしの原動力になった時期があった。
時は移り当時若かった当主たちも高齢になり体力の減退と共に急速に
休業したり廃業する店が出てきた。蕎麦好きな私にとって大変寂しい
現況となっていた。しかし、少しずつ新しい芽が出てきており安心出来る
状態になったと感じている。
その一つが白鷹町の南のはずれにある綾瀬蕎麦の存在である。
赤湯から長井線に乗り、その終点が荒砥駅。ここが白鷹町だ。
この町の長井方面最南端の小さな部落の中にこの蕎麦屋はある。
開店して二年目という事だが訪れるたびに何か生き生きした気持ちにさせて
くれる店である。当主は四十代であろうかキビキビした動作と語りが良い。
店はまだ仮の存在のようだが早期にしかるべきところに素敵な店を開いて
くれるのではないかと期待している。
では店の外観から紹介していく。
おそらく空き家でも借りたのかなという感じだ。
座敷は小ぎれいにしてあり、客も少ないのでゆっくりと食事が出来る。
私はメニューのそばランチを頼んだ。量はしっかりと有り、こしも強い蕎麦だ。
天ぷらも自家製という事で美味しく特にキュウリの感触は抜群だった。
私にとってこの蕎麦屋の最良のメニューはこの四囲の光景です。
西側の葉山山頂に昇る勢いのある雲の姿を見ていると力がみなぎってくるのを感じます。
こちらは東側。稲が生き生きと成長しています。
私はこれらの光景が本当に好きになっています。
当主は若いがいろいろ工夫して料理を作っているのが分かる。私はいつも
食べ終わるとどこでも当主と会話をするのが楽しみです。
今回も彼と話していてここに来るまでに小滝で修業をしてきたとの話であった。
小滝地区には二軒の蕎麦屋があったが上の地区の蕎麦屋と分かり懐かしかった。
いろいろ話をしていつか町の中に店を出すという希望有る話を聞いて何故か
私の心も明るくなり山形へと帰宅の道をとった。
そうそう! 店の名前はどこからとったのかと聞いたら「私は綾瀬はるかが好きだから」
という言葉を聞いて猶更明るい気持ちになり山形へ帰りました。
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