町のシンボル 巨大鉄瓶によるモニュメント完成
平成21年12月25日
山形市の北部銅町・宮町地区は歴史のある鋳物の町である。
その品質は高く評価されている。
特に戦後はほとんどの製品が鋳物で造られたので鋳物製造業は基幹産業と
なった。
しかしこれもやがてプラスチックが主流になると鋳物による製品は激減した。
それに伴い後継者難も加わり美術品としての鋳物産業も縮小していった。
近年は鉄瓶といえば南部鉄瓶が有名となってしまい銅町鉄瓶や銅町 鋳物の
名を聞くことがまれになってしまった。
特に若い人は銅町に住んでいても鋳物産業との関連を思いだす人は少なく
なっている。
これでは遺憾ということで以前から町のシンボルを造ろうということで取り組みが
なされてきた。
これまでには鋳物の原材料の鉄や銅、亜鉛、スズなどを溶解する溶解炉(こしき)
のミニチュア模型を通りに設置してきた。
今回はもっと分かりやすいモニュメントとしてそのものズバリの鉄瓶をテーマにモニュメント
造りが企画された。
そのモニュメントがこの度完成して12月25日晴天の日に除幕式が行われた。
市長はじめ多くの関係者の下で除幕されたがその姿を見て一同思わず圧倒された。
次に当時の写真と12月26日付けの山形新聞の記事を紹介する。
思わず見上げるほどの巨大さである。
隣には巨大な鍋も飾られていて良いペアルックになっている。
平成21年12月26日の山形新聞の記事を紹介します。
以上紹介したような地元の努力が実り再び鋳物産業の技術力が評価される時が
来て欲しいと願うものである。