これまでに山形県内の二つの飛行場を紹介しました。
 今回紹介するのは山形県内の施設ではないのですが本県に非常に近接して
設置されているので県内飛行場に同一系と解釈して紹介します。

 米沢から福島に向かう13号線が栗子を抜けて福島市に近づく地点で吾妻スカイラインへの
右折れの標識が出てきますがその標識から2キロほどの地点で右折れした所が飛行場にな
っています。
 パンフレットでご紹介します。



 結構な飛行場ですよ。
 一切離着陸の案内やガイドは一般に発表されていませんが、さて、この空港の正体は
何でしょうか。 
 実はこの空港でお乗りになるのは福島産の農産物様なのです。

 えっ馬鹿な!という感がするでしょうがまじめなのです。
 現在の時代に合致したジャストインタイムに対応したシステムを実現しているのです。
 新鮮な農産物を出来るだけ生きのいいうちに最短時間でお届けするということを目論
んでいるのです。

 依然にある週刊誌で大いなる無駄遣いの例としてグラビアで紹介され揶揄されましたが、
私はそう思いません。
 やはりこの位の意気込みがないと駄目だと思います。
 欲しい農産物を私の家にパラシュートで落として貰いたいとも思います。
 もっとも私の家の敷地の狭さでは隣に落ちてしまいますが。

 では空港の設備を紹介します。

 名称:      ふくしまスカイパーク(農道離着陸場)
 管理者:    福島市
 住所:      福島市大笹生字芋畑169
 滑走路長:   滑走路 800m 幅 25m    エプロン 着陸帯 920m 幅60m
 付属施設:   航空機展示場  トイレ 

この空港の所在を施設提供の地図で紹介します。


 では、実際の飛行場をみていきましょう。
 

 次の写真は飛行場の南端の光景です。中央にある黒い建物が管理棟、左がトイレ。左の赤い
建物は機体展示場です。

  管理棟が輸送する農産物の受け入れ所になっています。



もっと中央付近から眺めた光景が次の写真です。





滑走路を見てみましょう。アスファルトの立派な本格的なものですよ。





 では機体資料館にいきましょう。ここは内部の参観が可能です。ただ機体の近くに
はいくことは出来ません。
 保有している機体はスホーイ26、パイパースーパーカブ、セスナ172N、パイパー
アロー等の機体が保有されていました。
 特にスホーイ26は日本にはここの1機だけだそうです。



 



 改造している飛行機の内部をよく見てください。
 楽しそうに作業をしていました。
 しかし、良く見てみると使用しているパーツはどれも新しく、結線やジョイントはしっかりした作業で
行われていました。
 鋼管フレームの機体構造は単純明快で信頼感を感じさせられました。




 さて外部では飛行の準備に入ったようです。ここでは有料で遊覧飛行が出来ます。
 20分で1万円です。どうです一つお乗りになっては。


 
 ここを最初は週刊誌の記事を鵜呑みにしていたのでひやかしのつもりで訪れたのですが
私が間違っていました。 立派な地域興しの場でありました。
 週刊誌というものは創生よりも失意に人間を導くことしか出来ないのかと残念な気持ち
になります。
 おそらく経営は大変なのだと思いますが、携わっている方々に熱意が感じられるのです。
 夢も感じました。男のロマンの世界でした。うらやましく思いました。
 肩書にこだわっていたり、鳥かごのようなオフィスビルの中に閉じこもり狭い人間関係だけに
汲々していることがいかにつまらないかがここに来ると分かりますよ。
 
 頑張れふくしまスカイパーク!

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