巨木の群れ 幻想の森を訪ねる

 平成28年9月10日追加記事

 平成28年9月3日の取材記事
 平成28年9月3日は台風10号が去った後の土曜日である。
 この日まで台風への備えで家を留守に出来なかったが台風も去り青空にも
 なったので秘所を訪ねようという気持ちになった。
 かねてから考えていた山形県の最上川を挟んだ谷間の地域である戸沢村
 猪野鼻地区にある幻想の森を訪ねることにした。
 山形市から酒田に向かう時に名勝白糸の滝があるがその500メートル手前
 当たりに左手に「幻想の森」の標識がある。
 ここから入っていくことになる。道は狭く急カーブになっているので注意して
 侵入しなければならない。
 下の写真の川は最上川でここは最上峡。芭蕉の「五月雨を集めて早し最上川」の
 句で有名になったことは広く知られている。



 陸羽西線のガードをくぐってから後ろを見たところである。


 ここからはこの道をひたすら進む。
 この先あたりから台風10号による大雨のためか道がえぐられている部分が
 何か所かあり注意して進んだ。

 すれ違いには十分な注意が必要だ。



 写真の手前と奥の山並みの間が最上川になっている。
 周囲は何も無い。ただただ山、また山である。
 山頭火の「分け入っても分け入っても青い山」の句が思い浮かんだ。



 ようやく目的地に着いた。
 ちょっとした空き地があった。



 ここが目的地であることを標識が示してくれた。


 案内看板にここに分布している杉の特徴が書いてある。
 屋久島の杉は「表杉」、当地の杉は「裏杉」とのこと。


 いよいよ森の中に足を踏み入れた。
 薄暗いうっそうとした木々たちがたった一人の私を迎えてくれた。
 今日は晴れていたから良いが雨模様の薄暗い日だと一人では不気味に感じる
 かもしれない。
 それにしてもすごい大木だ。





 大樹が巨人のように林立している。
 なぜ豪雪のこの地にこんな大木がこんなに沢山存在していたのだろうかと疑問が
 沸いた。
 ここが世に知られるようになったのはそんなに昔の話ではない。
 吉永小百合が出た「大人の休日倶楽部」のCMが大きな影響があったのは
 事実だ。
 この地は山形県でも最も雪の多い地域であるのにおそらくひっそりと
 1000年もの間、じっと息をひそめて生きてきたのだろう。

 そう思うとこれらの大樹たちが神々しく見えてくる。

 たしか吉永小百合の出たCMの樹はこの樹だったと思うが。
 実は私もあのCMでこの地を知り来ようと思ったのだった。



 あたかも巨人たちが私を出迎えてくれているようである。


 まるて゜怪獣である。薄暗い雨の日なんかは会いたくないな。


 このような大木の揃った道が延々と続く。
 何故、この地にだけこんなに沢山の大樹が生きてこれたのか。
 考え込んでしまった。



 この地に来てみると近年は多くの人間が入るようになったために樹の周囲は
 踏み固められて硬くなっており生育に心配な状態になっている。
 ここの杉たちは屋久島に負けない杉だとのことだが屋久島とは違い樹の
 周囲の保護は何もなされていないので心配である。

 ここの最上峡周辺の山は人が入っていない所がまだまだありこのような
 大木が未発見で残っている可能性は大変大きいのだそうだ。
 とにかく見つかったら大切に保存していく必要があると強く感じた。
 最近は映画やテレビのロケややCM撮影で使用されるようになっているから
 心配だ。
 映画ロケ時の大量の物量搬入を思い出せば理解出来ると思う。
 名が知られるのは良いだろうが、そのために本体が無くなってしまうのでは
 悲しい気持ちになってしまう。


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