岩谷十八夜観音堂に立派な観音像が建立

 令和元年8月11日に山形県東村山郡中山町岩谷の十八夜観音堂に
 立派な観音様の新しい像が建てられた。
 同所出身の方の寄進によるものだ。
 関連の記事が山形新聞の8月14日号に掲載されたので訪問記事と共に
 紹介します。



 私は偶然に朝日町に行った帰りに14日の午後 岩谷を訪れた。
 丁度住職がおられいろいろ会話を交わした。
 昭和41年頃にここ岩谷から山形市の山形工業高校に入学した人間の
 話など昔話でけっこう話がはずんた。
 例祭が18日に開かれるとのことでお忙しい様子であった。
 それにしても不思議なのはこの新聞記事にもここ岩谷が「おしんの生家」の
 地であったことが一行も出ていない。現在では庄内の映画村に移築されているが。
 住職との話の中でもおしんの撮影時の部落の話などを語り合ったが記事中で
 ここを観光名所にするなどと言っているが「おしん」抜きでは無理と思う。
  隣の左沢地区では今、「おしん」の再放映に伴い、おしんが筏に乗って最上川を
 下る場面の撮影秘話を通したりして再び左沢とおしんの関係が話題になっている。
 何故ここの行政が「おしん」に無関心なのかが分からない。
 とにかくここに来て分かるが「おしん」の"お"の字もここには無いんだから。
 何とかこの新しい観音様の像がきっかけで少しでも昔の賑わいが感じられるよ
 うになって欲しいと切に願うものです。





 観音堂も久しぶりの賑やかさを取り戻していました。


 重要文化財になっているので大切に管理保存されています。


 ここ岩谷地区のこの観音堂は山寺の立石寺と密接な関係があります。
 立石寺を開いた円仁和上は山寺に行く前はここ岩谷でお勤めをしていた。
 二年後に山寺に移ったがこのこともあり彼は山寺立石寺から西方に位置する
 岩谷と山寺を対極の位置にある存在として岩谷を大切に扱っていたのです。
 今回もご住職とこの話をしたら「本当だ。あそこのモミジの木の所から山寺が
 見えるのだ」と語っておられた。残念ながら今回は木々は葉が生い茂り視界は
 全く無かった。
 ご住職にはぜひ見られるように木々の整理をしてくださいとお願いをした。
 今回の地元出身者による観音様の寄贈によりこの地が再び昔の賑わいを
 少しでも戻ってきてくれることを祈り帰りました。

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