秋田県川原毛地獄の大湯滝を訪ねる

                                       平成18年8月4日

山形県と秋田県との県境には大変山深い深山幽谷の地が数多くある。
今回はそれらの中の一つである川原毛地獄巡りを試みた。
そして主目的は川原毛の地でも秘境となる所にある大湯滝を訪れることである。

小野小町で有名な秋田小野町を過ぎてから直ぐに高松川に沿って右折れして東
に進む。
この道は栗駒山登山の時に使った道で何回も通った道であるので安心して進む。
まもなく三途の川渓谷橋に出るがそこを過ぎるとまもなく川原毛地獄・大湯滝への
看板が出てくる。
この看板に従って右折れしていよいよ山道に入っていく。
この道は一車線やっとの道であり途中すれ違うときは本当に冷や冷やする。
関東ナンバーの大型RV車に出くわすと本当に迷惑である。
登りの時は道の右側は深い谷になっており気を付けなければならない。

さて、30分ほどすると駐車場が出てくるのでホッとする。いよいよここが川原毛地獄の
底部にあたる地帯である。
もし、川原毛地獄の上部に出ようとするなら、七・八月のような暑いときには、今の
道を戻り、元の分岐点で更に栗駒山の方に登り続け、途中の泥湯温泉への道を
辿った方が良いかもしれない。
ただ今回の目的は大湯滝を訪れることなので先ほどの駐車場からの道を辿ること
にする。
駐車場にはボランティアの方達が居て交通整理をしてくれているが話を聞くと夏休み
の時は多くの車がやってくるが、当地は山峡の地なので駐車場が狭く、当然に
大混乱をするとのことでした。
さて、次の写真のような道をひたすら下っていきます。

途中の川はとても澄んだきれいな水の様相をしていますがこれがとんでもないのですね。
水の色を見てください。濃い緑色なのです。更に注意の看板が出ていました。
それには「この水は熱湯です。源泉は90℃以上あります。手を入れないでください」と書かれています。
そうです。この緑色は藻の色なのです。お湯のために藻が繁殖して緑色の川面となっているのでした。

私の感覚では50℃位かなと思いました。


次の画面は一般の人がお湯に入るために大湯滝目指して歩いている様子です。


途中の渓谷にはこのような滝壺が何カ所もありますが恐らくこの辺では水が熱くて入れないのだと
思います。(熱い水?変な表現ですね)






さて、急な下り道を15分ほど辿るといよいよ出てきました。大湯滝です。
これが全てお湯なのです。触った感触では38℃くらいかなと感じました。


滝壺は丁度良い露天風呂です。女性も入っており本当の混浴でした。
この一体は栗駒山の西のすそ野にあたる地域ですが至る所で温泉が湧出し、湯量も多く沢山の
温泉地が存在します。
近くの小安峡谷の大噴湯も豪快で珍しいです。なにしろ歩いている顔の辺りに高温の湯の蒸気が
噴出してくるのにはビックリさせられます。

逆に考えればこの一体は地形的に不安定でいつ火山活動の影響を受けるか分からない土地と
いえるのではないでしょうか。

さて、ここまで来た道を辿ってまた、戻ります。谷底は涼しいが上は熱いだろうなと考えたりします。
戻ってきて駐車場
から上を見ると川原毛地獄の一部が見えます。今回はここから上に歩くのを
止めて
元の道を戻り泥湯から川原毛地獄への道を辿ることにして秘湯「大湯滝」を後にしました。



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