松保の大杉にやっと会えました
                                令和元年6月4日
 平成30年11月9日に山形県大江町松保にある大杉に会いたいと思い
 出かけたのだが途中で挫折して戻ったことを報告していた。
 予想していたよりも道が悪く私の乗っているプリウスは床下寸法が
 少ないので腹を擦ってしまいそうで途中で断念して戻ったのだった。
 そこで今年令和元年にもう一回挑戦としようと令和元年6月4日に再訪
 を試みた。
 まず車の確保が必要である。そこで私と同じように秘境探訪を趣味に
 している近所のTさんの力を借りることにした。
 彼は林道走行を趣味にしているために軽自動車の4輪駆動車を所有している。
 とにかく道が狭く、Uターンする所もない林道なので普通車はとても無理。
 このような地域への走行は軽の4駆が最高である。


 道の真ん中が盛り上がり普通自動車では腹を擦ってしまう。


 途中に以前に大規模な山塊崩壊を起こした大江町の小清の現場に立ち寄った。
 右側の山頂から左の下の方に山が崩れて落ちていった現場です。
 崩落した現場を上から下まで見通せる地点などなかなかありません。
 ここで現場を見ると地滑りの怖さがよくわかります。
 現在は植林と水抜きの作業が今も行われています。


 途中コーヒーブレークをしました。
 やはり悪路での緊張感を和らげてくれるのは温かなコーヒーに勝るものは無い。
 T君は要領よくコーヒーをドリップしてくれた。


 厳しい林道が急に開かれると眼前に巨大な杉の大木が表れた。
 最初は高い所から見る形になるために大きさがピンとこないが下に降りて木の下に
 行くとその巨大さに圧倒される。


 大杉をバックに2ショット!


 


 左上で横に伸びた枝に対して垂直に別の枝が伸びあがっているのが
 目をひいた。何故こうなるの! って感じだ。


 幹が複雑に入り組み構造が良く分からない。
 ぜひ、ここに来て見上げて欲しい。


 大木の下に社があってお参りが出来る。
 そして来訪者が記入出来るノートがあるが、それには全国から来た人の
 名前がびっしりと記入されている。
 しかし、よくこの悪路をどのようにして来たのか。
 恐らく有名な樹を見たいという気持ちが困難を乗り越えさせているのだろ
 うと思う。
 更に標記ノートにはここの社殿を寄進した方の名前が載っていたがその期日が
 平成31年3月26日になっていたことだ。
 この地はとんでもない豪雪の地なのだ。4月一杯はここは雪で覆われている
 筈だ。このような日にどのようにしてここまで来たのか。
 又考えこんでしまう種が出来てしまった。

 最後にアドバイスを一つ。訪れるときは大江町側から入り、大杉を見て帰る
 時には又同じ道を戻った方が良い。
 というのはこの道を下れば朝日町の大暮山の部落に出るのだがこの道が
 とても狭くて曲率半径が小さいので普通車は前輪が道に乗っていても後輪
 は脱輪してしまいそうなのだ。しかも川がすぐ傍を走るので雨天は怖い。
 実際に地図では道は通れるとの標記にはなっていない。
 さて、山形県には巨木が沢山ある。また滝も無数にある。
 幻の滝発見などというニュースが今も出る時がある。
 これからもこのような巨木を訪ねて自然の偉大さに触れて樹からのパワーを
 身に浴びていきたいと願っています。
 最後に今日の走った走行を示す地図を掲載しておきます。




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