鬼甲城を訪ねる            平成25年10月15日

  くもり空の日だった。山形県村山市大長島地区には最上川が大きくUターンを
  している地域がある。この湾曲している様子を山の上から写真に撮ろうと思い
  出かけてみた。
  しかしどうも適切な道が見つからなかった。
  そこで思いついたのがもう少し北へ行けば鬼甲城の城跡があったことを思い
  出しそちらに目的地を変更した。(いつもこの通り行き当たりばったりである)
  城跡への道は県道から東へ少し登ったところであることは分かっていたので
  すぐに昇り口の道を探すことが出来た。
下の写真の左側が東側です。
  


 看板の所から入っていくと直に山道になる。でもすぐに狭い平地に出るが
 そこが駐車場になっている。5台位は停められる。私は下から歩いて登った。
 やがて正面にこんもりした地帯が出てくるがここが城跡らしいと検討を付けた。
 特にどこが城跡だとの看板は無い。



  正面からの道は下の写真のようになっていて特に明確な道があるわけではない。


  やがて空堀跡が出てくるが特にはっきりと堀が掘られた状態にはなっていない。
  やはり埋もれてしまったのだろう。



  道路から20分くらいで頂上に着く。木立ちの木々をとおして城址碑が見える。
  やはりここが鬼甲城の本丸跡地だった。
  ここから周囲を見ると足元には最上川三ケの瀬の急流が望める急峻な崖になっており
  山城としては強固なものだったことが分かる。



  碑を正面から見てみる。堂々とした風格を示している。


  さて、以上が鬼甲城跡についてのレポートであるがいつも思うのだが常に城跡の近くには
  美味い蕎麦屋が存在している。
  今回もすぐそばに看板が見えた。三郎兵衛そばである。
  私はここに何回も来ているが今回は特別に城跡見学の記念として寄ることにした。



  看板に従って進むと店が出てくる。


  座敷も広く伸び伸びとしている。この写真は隣の間から撮ったものです。


  蕎麦は次のように枝豆や漬物が付いてくる。私は大板そばを食べた。
  少し硬めの太打ちの田舎蕎麦である。私の好みである。
  この写真は少し食べてしまってから気が付いて撮ったもので現物は
  もっとたっぷりの蕎麦の量である。



  メニューはこれだけである。日本蕎麦好きにはこれで十分。
  山の中に来て海老天が無いなどと嘆くのはそちらが間違っている。


  蕎麦は美味かった。更に枝豆が美味かった。姿は良くないが味がとても濃いのである。
  店主に聞くとこの地でとれる秘伝豆とのこと。いつも私が自宅で買っている秘伝豆とは
  まったく違っていた。
  あまりに美味かったので褒めたら「枝豆好きか? では今日は御客も終わりだから豆持っ
  ていけ」とドッサリと渡してくれた。
  家に帰りさっそくビールと枝豆を又楽しむことが出来た。
  しかし後で考えた。私は店主に豆が美味い、豆が美味いとばかり言って蕎麦が美味いと
  言っていなかった。店主は気を悪くしたのではないかと申し訳なく思ってしまった。
  でもおかげで充実した一日となった。

  さて、ここで鬼甲城について概略を述べてみる。
  鬼甲城は山形県村山市大高根深沢の地にある。
  およそ900年前京都を落剝した落合入道大淋というものが一族を連れてこの地に
  落ち着いたとのこと。
  大淋は勢力を伸ばし領地を拡大していったがこれを好ましく思わなかった朝廷によ
  り征伐の対象とされ結局は源頼義の軍勢から平定をされてしまった。
  この辺のいきさつは絵草草「源頼義公勢揃」や塙保己一が記した「続群書類従」の
  中に見られるので史実とされている。
  しかし物的遺物は何も無い。
  ただ全国でも数少ない山城の典型との評価を受けているとのことである。

  ぜひ一度は訪れてみるとよいと思う。
 
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