寝そべりながら音量調整 
       自作で実現しました

                                      平成26年10月20日
 私はオーディオが好きだ。音楽が好きなのだ。
 小さい頃から軽音楽をやっていた叔父の影響もありいろいろの分野の音楽を
 聴いた。
 現在73歳となってもまだ音楽に浸っている。バンドも組んでいる。
 以前若い頃はアンプ、スピーカー、レコードプレイヤー等全て自作で構成した。
 というよりも自作せざるを得なかった。オーディオ、HiFiなどには大手の会社はまだ
 参入しておらず中小メーカーの独壇場だった。自作機器のレベルとそんなに変わ
 らなかった。
 
 現在はオーディオをまともにやると1000万円かかる時代である。
 とてもまともに付き合ってはいられない。
 主に若い頃に入手していた機器を大事にメンテナンスして現在聞いている。
 さて、最近は横着になりどうもいちいち前方にあるアンプまで出かけて音量を調整す
 るのは面倒に感じてきた。
 そこで何とかアンプの音量を離れた位置からリモコンで調整したいと考えた。
 方式はいろいろあるが最も分かりやすいのは音量調整用ボリュームにモーターを付け
 て回転させようというものである。
 しかし、これだとモーターの磁束がボリュームを突き抜けるために雑音が心配である。
 ある時偶然にステッピングモーターが手に入った。
 すぐにこれでボリュームを回そうと思いついた。思いつけばなんとやらすぐに設計を始
 めた。
 昔は電子回路も全て自作したが今はその必要はない。必要な回路は全て市販されて
 いる。そこで電子回路基板は通販で入手した。
 出来上がった様子を次の写真に示す。


 上段にあるアンプの右側の端にモーターが付いているのがお判りだろう。
 このようにして直接にモーターでボリュームを回したのである。
 心配していた雑音は皆無で安心をした。

 次にステッピングモーターの取り付け部分を拡大してお見せする。
 あまりスマートな方法ではないが動作は滑らかである。



 リモコンの受信機部を示す。秋月から入手した。
 中央の黒い球が受光部である。基板は全てむき出しにしてある。




 リモコンの受光部とステッピングモータの駆動部との関係を示す。


 モーター駆動用の回路部を示す。これもケースには入れてない。
 これも秋月から入手。
 現在はいちいち自分で基板を作っているよりも既成の製品をいかに応用するかの時代である。
 必要な知識さえあればどんな製品でも作れる良き時代となった。


 
 リモコン送信機も別の目的用のリモコン基板を入手した。
 かっこ悪いがあえてこのまま使っている。自作の気分が満喫できるため。



 電源が大事である。変な電源を使うとノイズに悩まされる。
 私はコンピュータから取り外した電源を使った。快調である。



 以上が今回製作したステレオアンプの音量の遠隔調整器の全体概要である。
 必要に迫られて自作しているわけだからこれが本当の必要必需品である。
 最近ようやく新製品にはリモコンが付き始めたが古い製品にはまだまだ付いていない。
 私もこの装置で音響装置を活用してからはマッサージ椅子に座りながら遠方から音量
 を調整して音楽を楽しんでいる。

 入力媒体の選択も現在のアンプはリレーを使った電子回路による駆動なのでアンプの基板の
 中に入り込めば入力機器の選択もリモコンでやれる理屈である。
 これも構想の中にいれてある。
 日本の製品もこのように生活必需品としての性格を強く持たせた製品を生産していけば他国に
 負けない良い製品が出来るはずである。
 もう一度日本の工業製品の復活を強く願うものであります。


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