垂水霊境へのご案内   

                                                     平成16年8月9日取材訪問

 イヤー今年の夏は暑かったですね。連日30度をこえていますかもう何日になりますか。
 今日はその暑さを吹き飛ばし スーッと背中が寒くなる感じを味わっていただける
霊境にご案内しようと思います。
 霊境といえば人間の世界でない異次元の世界です。あの京都も沢山の霊境があることで有名です。
 山形市での霊境の代表的存在は山寺でしょう。国宝の根本中堂はもとより故人の歯骨納めで有名な奥の院までの道はまことに
幽玄の境でありますね。
 全国からの多くの人が訪れる地となっています。
 しかし、これからご紹介する地はこの山寺の同じ地にあるのですがほとんどの人は訪れない場所であります。
 立石寺側を表とするとこれから訪れる地は裏に相当します。だからこそ霊境の感を漂わせているのです。


 さて道の案内をします。まず山寺の土産やさん街をまっすぐ進みます。左に曲がると山寺根本中堂へいく道になりますが
曲がらないでひたすら直進します。まもなく仙山線のガードをくぐりますが直進します。

 道は狭くなり一度人家が無くなると又人家が出てきます。それが千手堂の部落です。
 すると左の方にちょっとした広場が現れ千手堂の案内看板が出てきます。
 その道を登りますと仙山線の線路が現れます。


 しかし、このように線路を越えていくお寺なんて珍しいですね。
 このようにしてお寺に着いたなら寺の右側の道を登ります。

 看板に従って15分ほど登ります。すると次のような看板が現れます。タイトルがすごいですね。


 次のシーンが目の前に出現します。そうですこの一帯が霊境なのです。


 この岩の下にいきます。すると突然鳥居が現れます。ああ!ここが霊境だなと感じます。
 この辺一帯が奇岩の集まりになっており何とも言えない気持ちになってきます。


 岩をアップしてみますとまるで蜂の巣のようになっているのが分かります。
 岩の種類は凝灰岩です。ここが海の底であった状況が明白に分かりますよ。

 

 さて、この辺一帯は昔の修験道の修道の場であったのです。
 そのために山々を巡った道が方々に巡らされております。特に尾根づたいに七つ霊岩巡りのコースがあり、
それぞれの岩には名前が付いていて岩上からの展望と共に楽しませてくれます。
 次のように仙山線が直下に見えることとなります。
 

 次の写真の向こう側が仙台なんだなと感慨にひたれます。
 本当にいい眺めですよ。


最後にこの霊境の案内図を示します。


 さて、どうだったでしょうか。有名な山寺のすぐ陰の地帯にこのような神秘的な霊境があったなんて本当に
意外ですよね。山寺の土産店あたりの賑わいからは考えられない神秘的な地がこんな近くにあったのだと
は誰でもが意表を突かれます。
 どうか一度はこの地を訪れていただき山の神秘性とは何かということを考えていただけたらと思います。


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