清流牛渡川を訪ねる   平成21年8月30日

山形県の北端で秋田県との県境に近い所に遊佐町吹浦がある。
ここは名峰鳥海山の麓のエリアになる。鳥海山に降る雨は地下水となり山麓に
染みこみ長い年月をかけて地表に湧き出てくる。これを湧水という。
この山形県には川の水のほとんどが湧水で成り立っている川がある。
それがこれから訪ねる牛渡川(うしわたりがわ)である。
牛渡川は下流で月光川と合流して日本海に注ぎ込む。
月光川と聞いてすぐ解ることは鮭の遡上である。当然この牛渡川にも鮭が
遡上する。毎年秋に遡上する鮭を捕らえて清流の水で卵を孵化させる事業が
この牛渡川でも行われここにもその施設がある。
次は牛渡川の下流である。


この川に沿って上流に進むと鮭の孵化場が見えてくる。


この施設を左に見て更に上流に進むと水がどんどん清流になっていく。
水中の川藻が眼前にすぐ手で触れるような感覚になる状態で現れてくる。





更に上流に上ると林の中に入っていく。
川堤は木を組み合わせて環境保全に即した工法で構成されている。


清流は堤の至る所から湧き出ている。写真右奥の穴から大量の湧水が湧き出て
いた。


この地は鳥海大物忌神社の境内に位置している。
そしてここは全くの原始林になっており町の天然記念物にもなっている地域があり
その中に丸池という神域がある。

 次は丸池の様子である。とにかく水が神秘的な深い色をしており、更にあたりは
うっそうとした木々で囲まれているので何とも言えない雰囲気である。


さて以上が清流牛渡川の簡単な紹介である。
しかし実際にここにきて見ていただかないとその素晴らしさは解っていただけない
と思う。是非来てみてください。
地図を次に掲載しておきます。


  戻る