八久和ダム探訪第二日目の記


第一日目の行動で記したように月山ダム側からの挑戦は失敗しました。
それではということで庄内朝日村荒沢方面側から八久和ダムの裏側に
廻る経路で挑戦することにしました。
地図を見ると何とか行けそうな道筋なのでとにかく出かけてしまえという
形で出発をすることにしました。平成14年10月17日のことでした。


 
                                 山形新聞社 山形県地図百科より

さて、月山路を庄内へ、そして朝日村役場のある落合から左に曲がり南進します。
荒沢ダムの約2キロ手前に次の看板が出てくるのでそこを左折れし、更に
左側の狭い急な坂を登ります。



時間は午後2時半です。秋の短い日照時間と帰りを考えると少し不安に
なりましたが続行しました

やがて鱒淵の部落が現れます。ここが最後の人里となります。


道は次のようなダート道が続きますがこのような道は危険が一杯です。
比較的道幅があり安心しがちですが、道端は砂利の固まりなのです。
スピードを出してコーナーでこの砂利に突っ込めば、車は止まらずに
ズルズルと滑っていきます。砂利に突っ込むと車は止まれません。
確実に転落します。ここの道で転落したらちょっと探してはもらえませんよ。
絶対にスピードを出さず、コーナーをゆっくり回ること。
これが山道を進む時の大事なことです。


誰一人として通らないダートを慎重にひたすら進むこと30分、
眼下にようやく湖水が見えてきました。


今からあそこまで下るのかと思うとうんざりします。日差しは完全に夕方です。
ここで故障したらアウトだなと思い携帯を見ると圏外マークです。
ますます心細くなりましたが今日をはずしたら何時来れるか分かりません。
続行しました。
やがてダムの堰堤が見えてきましたが、実はここからダムまでが長かったのです。
それだけこの八久和ダムの湖水は広大でした。



 ここからは湖水のほとりの道からの眺めとなります。


 ダムはこの画面の左手方向となります。



とにかく何とも言えない幻想的景色で、いつまでも見ていたい気持ちに
なりましたが、オッといけない帰れなくなると思い前進しました。

ようやくダムに近づきました。しかし、残念なことにダムには
湖水の方から接近する形となりました。
ダムの巨大な堰堤を下から見上げることは時間的に出来ませんでした。



現在ダムはゲートの巻き上げ機の強化工事の真っ最中でした。
12月上旬までに完了せねばならないとあって泊まり込んで作業を
していました。その人たちの宿舎が次の画面ですが、この背景の方向が
月山ダムの方からの道となります。



さて、もう3時半を過ぎています。これから又、来た道をひたすら帰らなければ
なりません。名残つきない心を後にして八久和ダムをはなれることとしました。


もう一度と振り返った景色です。左手がダム方向、正面の山の向こう側
あたりがタキタロウで名高い大鳥池となります。すさまじい自然境です。
この近辺は、県内の人よりも関東・関西の沢登りマニアたちに有名な場所と
なっており、日本有数の人跡未踏に近い谷のオンパレードであるといわれて
います。
 県内の人は私を含め、自分の地のすばらしさが分かっていないのですね。
 さて、林道も終わり近くなりやがて終点近くの荒沢ダムが夕景色の中にそ
そり立っている光景となり今回の八久和ダムを訪ねる二日にわたる旅の終
わりとなりました。  謝!、謝!


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