山の彼方に憧れて

  −幻の花嫁街道を尋ねる−

 人間は誰しも、山の彼方の方に何かがあると期待をしています。
 私も同様で、いつも山を見る度に無性にその山の向こうがどうなっているか、
どのような景色になっているのかと、夢を描くのが常でした。
 このような気持ちを起こさせる景色が山形市の東の山にあります。
 多くの山形市民にはなじみの景色なのですが、意外に行った人が少ない
という所が多くあります。

 その一つに、山形市の東の端、青野地区の裏山にあります。
 ここと山の向こう側の高瀬地区切畑との間に一本の山道があります。
 昔はこの道を通り、青野地区と切畑地区との間には交流があり、
花嫁行列もこの道を通ったのだと土地の人は言っていました。
 しかし、今、この道は途中で分かりにくい状況になっています。

 平成8年12月28日は、年末なのに雪が少しもない、快晴の日でした。
 私はこの道をたどりました。その結果をお知らせしたいと思います。 
 それでは、そこへ案内しましょう。


さあ、左の写真を見て下さい。
丁度、V字形になっている谷の部分に道があるのです。
私は、いつもこのような地形を目にすると無性に行きたくなる習性があります。
今回も只行きたいと思ったことのみが理由で
この道に出会ったのでした。








登り口は青野地区を通り抜け、高速道路の下をくぐり抜け、
山の方に進みます。
もう少し近づいた光景を次の写真に示します。


だいぶV字形の部分が明瞭になってきました。
このまま登っていきます。













登っていく道の途中の風景です。道はジグザグに蛇行しながら続いていきます。












次の写真はV字形の北側の斜面を見ているところになります。

















登っている途中に後ろを振り返ってみた景色です。山形市がきれいに見えました。
周囲は一面ブドウ畑です。こんなところまで栽培するのには水の確保の困難さが感じられます。
しかし、人間のたくましさを感じさせられます。













ここが峠の頂上です。農作業小屋がありここまで
農作業する人が来ているのが分かります。
ここの地点に立ち、周囲を見渡していると西の青野地区、
東の高瀬地区との分岐点に立っているんだなという実感
がひしひしと沸いてきます。
そして、ここを通った花嫁さんは、ここで何を思ったりしたの
かなと考えたりしました。










 この光景は峠に立ち、東側の高瀬地区を眺めたところです。
あたり一面、雑草に道は埋もれ、人の歩く気配はあまりなく、
青野地区側の人の気配が濃い環境とは大きく異なっている
のが感じられました。
 丁度出会った方に聞いた所、行けなくはないが道ははっきり
していなくなっているから気を付けろと言われました。
 当日はここで戻りましたが、いつか行ってみるつもりです。










でも、ここを訪れる方は注意して下さい。左の光景がこの近辺に散見出来ます。
これは熊の罠です。この地区は熊が出る所でもありますので、
十分気を付けて下さい。
みなさん、まず市内から、ここのV字形の地域を遠望してから、
ここにくれば感じは異なると
思います。 是非、一度訪れてみて下さい。





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