身近なブナ林
               取材 平成16年5月24日

 山での尊い樹木となっているブナは現在では貴重な存在になっています。
 以前は家具にもならない木だとか杉の植林普及ということで乱伐されたブナは戦後
極端に減ってしまいました。
 現在も山の開発などでどんどん減少して
います今では深山幽谷の奥地に行かないと
見ることが出来なくなりつつあります。
 しかし、近年はこのブナを人間の癒しに一役役立たせようと出来るだけ多くの人が
ブナに実際に触り、愛してくれることを願ってブナと接触出来る環境づくりが各所で行われています。
 一つは私の記事にもある鮭川村の与蔵峠です。
 もう一つはこれから紹介する小国町横根山”白い森”です。
 人間の健康づくりとタイアップしたブナ林環境は、ここ小国町の横根山が第一番だと
思います。
 横根山の東斜面一帯のブナ林の中に遊歩道を巡らし、ブナの下はきれいに下刈りが
行われています。
 私は年に何回かくたびれたときにここに登り、英気を養っております。
 施設の名称は 健康の森「横根」といいます。住所は 山形県西置賜郡小国町大字小国
小坂町字横根 電話 0236−62−5584

 では入り口を紹介します。国道113号から新潟に向けて走って左手に入ります。
立派な、しかし細い林道を20分程行くと次の場所に到着します。

 
 

このようなゲートが出迎えてくれます。
進路の左手は緑に囲まれた池が気分を和らげてくれます。


又、ここには宿泊用のコテージがあります。


さて、いよいよ出発します。コテージを背にして西に向いて歩きます。


まもなく巨大な杉の木が現れます。ここが分岐点の一つとなっています。私は直進の尾根に出る
コースを進みました。


尾根に出て再び林の中に入るといよいよブナの林の中となります。一面のブナの緑が
取り囲んでくれ気分が爽快になっていくのが分かります。



緑のトンネルもあります。



尾根に近い所は写真のように光が強く照り返しまぶしいくらいです。


ブナの林の中は丁寧に下刈りがなされています。光が十分に木々に降り注ぐので樹木は生き生きとして
います。山の木は放っておいては駄目なのです。下刈りが必要なのです。
昔は山衆(そまびと)が山を守っていたのですが今はそのような人間はおりません。
一部にある「山は自然のままにして放っておけば良い」というのは誤りで手塩にかけて育てなければなら
ないのです。
私はこのような道を走って歩いています。サッカーのトレーニングも兼ねる気持ちでいるのです。
もし、これから山の中で走っている奇妙な人間に出会ったらそれは私ですのでよろしく願います。

尾根道を進むと展望台が2ヶ所あります。とても良い眺めです。
次は東側の展望台です。天気が良いときはこの正面に朝日岳や以東岳がパノラマ状に展開されるのです。
後ろにかすかに白く見られるのが小国の町並みであります。


尾根道の終点は次の場面のような飯豊山を目の前にスケール大きく見られる場所です。
ここまでは車も入れるので結構訪れている人は多いようです。


 以上紹介しましたようにブナの林がこのような低い山で身近に見られるという環境は貴重だと思います。
 ぜひ多くの方がここを訪れ森林浴を行い、心身のリフレッシュをして欲しいと思います。
 多くの関係者が維持管理しているこのような環境は大いに利用してこそ関係者の努力に報いることであると
思います。

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