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キママに「は」の映画


○バルトの楽園

第一次世界大戦、ドイツ兵4700人は捕虜とし日本各地にある収容所に収められる事になります。
敗者と勝者、戦争という極限の中で、敗者は捕虜となり、過酷な運命にさらされるのが常と言える中、ひとつの奇跡の収容所がありました。
徳島の板東俘虜収容所の所長は、日本の明治維新で最後まで新政府に抵抗した会津人。
自ら戦に負けたものの苦しみを知りぬいた人物であり、捕虜たちの人権を尊重し、誇りを持ち続けることことができるように努めます。
所長の寛容さ、住民の暖かさに触れて、苦しみの中から生きる喜びをみいだして行く捕虜たち。
やがて、休戦条約調印、大ドイツ帝国は崩壊し、捕虜たちは自由を宣告され、所長をはじめ地域住民に感謝を込めて、日本で初めてベートーベンの『交響曲第九番 歓喜の歌』を演奏する事に挑戦します。
戦争という悲劇の中で生まれた人種を超えた信頼、今も最も日本人に愛され、年末になると全国各地で歌われる「歓喜の歌」にまつわるエピソードは、多くのことを伝えてくれました。

○博士の愛した数式

第一回本屋大賞を受賞した原作を読んでいただけに、映画化されることに一抹の不安がありましたが、期待以上の出来でした。
交通事故の後遺症で80分しか記憶がもたない大学教授の数学者の家に派遣された家政婦とその息子。
ルートと名付けられた子どもと博士の友情、信頼、それらを包み込む母親の愛情。
全編に優しさが満ちあふれていて、そして絶妙の味わいとなる博士の語る数学の魅力。
原作では家政婦が息子と博士との関わり・成長を語るのですが、映画では、息子であるルートの視点で、博士と関わりを通してもう一つ下の世代に数学と人間関係のすばらしさを伝えています。
博士の愛した数式は、間違いなく次の世代にもその数学のすばらしさ、勉強することの楽しさ、人との関わりの大切さを伝えてくれます。お勧めです。
某社長の「金儲けがすべて」という数式は、虚数と詭弁の証明は、愛されたのでしょうか・・・・

○パウダー

母親の母胎にいる時に落雷に遭い、奇跡的に生まれた主人公。
その体は色素がなく、透き通るような肌で、パウダーというニックネームで呼ばれます。
父親から嫌われ、彼を育ててくれた祖父、その祖父の死により、施設へ送られたパウダーは、人々とのふれ合いの中で傷ついていきます。
そして、彼には電気エネルギーを惹きつける能力がそなわっていて、様々な奇跡を起こします。
ちょっと人との関係の描き方が不足かなとも感じますが、ラストがさわやかで、ファンタジックです。


○八月のクリスマス

自分の命があとわずかという主人公と、若いちょっと甘えっ子のような若い婦警さんの淡い切ない恋のお話です。
主人公が家の写真屋を継いでいるということで写真がアイテムとして効果的に使われていました。
写真というものは、瞬間を切り取るものですので、その瞬間(とき)がそれが、主人公の命の短さを演出しているようでした。
所々で見せる女の子の仕草や、主人公の死を背負っているからこそ相手に見せる、絶対の笑顔がいいですね。
少し前の日本を感じさせる部分がある、感じるところのある韓国映画でした。
泣けると言うより、切なさが残る映画でした。


○8月のメモワール

貧しい家庭の双子の姉弟と、ベトナム戦争から心に傷を負って帰ってきた父。
その帰還した一夏の思い出を描いています。
子ども達の生き生きとした遊びの風景と、ケビン・コスナーの父親が魅力的です。
ベトナム戦争や家族愛について考えさせら、そして子ども達が成長する姿に感動します。
静かな映画ですので、じっくりと見たいです。


○初恋のきた道

山奥の村に赴任してきた若い男性教師にひとめぼれした、村一番の美しい娘が、その思いを伝えるために心を込めて料理を作ります。
言葉や音が極端に少ない映画ですが、だからこそ、少女のいじらしい思いと激しい思い、二つの思いを見事に表現されていて驚きます。
男性教師を待っている間に初めて入った学校のシーンや、懸命に走る姿、
少女の仕草の一つ一つに、笑顔の一つ一つに、魅せられました。
赤い布を心を込めて織るように、40年という時を織ってきたと思わされる構成に感動します。
いつかまた見る映画の一つです。


○パッチアダムス

大好きなロビンウイルアムズの主演するヒューマニックな映画です。
ある時、自分の話で、人に希望を与えることができたことから、医者になろうと決心する主人公。
大学病院で、入院中の子ども達の生きる希望を失った姿を見つけ、ピエロに扮して子ども達を笑わせ人気を博します。
治療の中に笑いを取り入れ、いきる喜びを与えることこそ医者のつとめと信じる彼を、病院側では快く思いません。
そんな、主人公の医は仁術なりという格言を行くがことき姿は心打たれます。
ラスト、切ないです。


○半落ち

愛する妻をその手に掛けたと自首してきた男、その男が思いもかけぬ優秀な刑事であったことから、その犯行の持つ意味の重要性に県警本部が揺れ動きます。
そして、素直にすべての容疑を認めた男が、事件後、自首するまでの「空白の2日間」だけについては何も語ろうとはしません。
この「半落ち」の状態の、その謎に包まれた男の行動を、家庭を、追うことにより浮き上がってくる深く切なく悲しい愛。
「たったひとりの子供を2度も失う」ことになってしまった妻を、壊れていく妻を愛するが故に、殺人の後にどうしてもしなければならなかった2日間の行動。
犯罪ミステリーではなく、なぜ、犯罪を犯した後にとった行動を人に話すことができないのかを、しんしんと訴えてきます。
様々な社会問題を織り込んで、きっと映画を見終わった後にあなたが「完落ち」してしまう、心に訴えかけてくる映画です。

○星に願いを

事故で視力と言葉を失い心を閉ざした青年に、体当たりで看護して生きる力を取り戻させた看護婦。
彼女に職場の医師がプロポーズしたときに、いつも側にいてくれて、心に安らぎを与えてくれる青年が彼女にとって特別な存在だと気づきます。
ところが、そんな二人の気持ちが通じたときに、青年は交通事故で死んでしまいます。
看護婦としてやっていく自信を失う彼女に、流れ星の力で蘇った青年は、自分の正体をうち明けることを禁じられながらも、彼女のために、死んでしまった自分が何を思い、彼女に立ち直って欲しいことを告げようと、必死で訴え、やがて、彼の正体に気づいた彼女が彼を探し出すために・・・・・
回想シーンにも、ラストの出会いと別れにも、ハーモニカの音色と共にファンタジックな余韻が残るいい映画です。

○ヒーロー 靴をなくした天使

ダスティン・ホフマン主演のヒューマンコメディ。
どうしようもなくかっこ悪い主人公が、旅客機の墜落事故に出会い、どさくさにまぎれて乗客救出をしてしまいます。
そこで救出された女性のTVレポーターが、片方の靴を残して消えた男をヒーロー扱いして、探しだそうとします。
そこに、偽のヒーローが現れ、ヒーローを演じきっているとき、真のヒーローの主人公はどうしようもなくかっこ悪い生き様を送っています。
ラスト、味があります。
ダスティン・ホフマンの味が出ている楽しい映画です。


○フォレスト・ガンプ「一期一会」

知能指数はちょっと低いけれど、純真な心を持つ主人公フォレスト・ガンプ。
全くの無欲のまま富や名声を得る主人公。
ただどうしても、望むもの、恋する女性のここrだけはすりぬけてしまいます。
トム・ハンクスの演技が素晴らしく、また、ビートルズやベトナム戦争、ケネディ大統領との交流など主人公半生の中にアメリカの歴史もかいま見ることが出来る感動的な作品です。
この映画見たときは、女性より男性の方が面白かったという声がありました。


○フラガール

お隣福島県は、炭鉱の町・いわきに、昭和40年代に誕生した常磐ハワイアンセンターにまつわる実話を基にした挑戦の物語。
誰もが疑った炭坑の町につくるというハワイアンセンター、そして、その核となるのは、フラダンスショー。
夢の挑戦と言うより、今を変えたいという思いから、たった4人で始まった踊り子と、東京から流れてきた指導者のダンサー。
ハワイアンセンターを成功させるために奮闘する人々、反対していた踊り子の母が最後に娘の夢のために動き出す姿、
一緒にダンサーになるはずだった友達との別れ、ダンサーとして父の死に目より舞台を選ぶ娘、指導者のダンサーと炭坑夫の不信と信頼、
多くの切なさに包まれた挑戦の物語を、生き生きと踊るダンサー達の踊りが、感動と夢と心温まるぬくもりを与えてくれて、何より、ラストのソロダンス、それまでの練習風景とダブり、見る者すべてを感動させる踊りです。
音楽や踊りが人々に勇気や希望や夢を与えてくれる、けれど、作り上げるまでの苦難苦労、じんわりじんわり味わって下さい。


○フライド・グリーン・トマト

倦怠期の専業主婦が、ある日偶然出会った老女から昔話を聞きます。
そのお話と、今を二元的に流れる映像が面白いです。
そして、昔話を聞いているうちに、人生への情熱を取り戻す主人公が、とても輝いてきます。
不思議な味のする映画です。
さすがはキャシー・ベイツ、ミザリーとの対比はいかがでしょう。


○プライドと偏見

18世紀末イギリスの田舎町に住む5人の姉妹の家庭、結婚が人生のすべてといっていい女性達は、大金持ちで独身男性や兵隊たちが豪邸で催される舞踏会にやってくると、色めき立ちます。
ある日村にやってきた大金持ちの一人が、長女に恋をします。そして、もう一人の男は、無骨で愛想が無く、主人公である次女とはそりが合いません。
やがて、姉には実ると思った男性との哀しい別れ、妹には・・・そして、その原因を作ったのは、すべて無愛想なその男が関わっていて・・・
その男の気位の高さに反発を買う快活な主人公が、その男のことで耳にする彼女の家族への冷たい仕打ち
誰知ることのない彼の気持ち、内に秘めた強い愛、なぜ自分がこうまで反発するのか気づかないまま避け続ける彼女
やがて、彼に対する偏見がくもらせた真なる愛に目覚める時、じんわりとした余韻が見る者に伝わってくる、古典的な愛のドラマを楽しめました。


○ブリジット・ジョーンズの日記

32才で独身の主人公ブリジットは恋の焦りと苛立ちに襲われながらも、平凡な毎日を過ごしています。
そんな彼女が出逢う、二つの恋。
揺れに揺れて、とにかく笑わせてくれて、ちょっぴり切なくて、でもやっぱり楽しくて、主演のレニー・ゼルウィガーの魅力が満載です。
彼女の恋の行方はどうなるのか、ブリジットの日記は一体どうなるのか、と最後まで引きつけられました。
笑いと夢とロマンチックな気分をコミカルに描いて魅せてくれた、ラブ・コメディの秀作です。


○ペイ・フォワード(可能の王国)

シックス・センスの子役ハーレイ・ジョエル・オスメント、アメリカン・ビューティーでアカデミー賞を受賞したケビン・スペイシー、恋愛小説家で同じくアカデミー賞に輝いたヘレン・ハントという豪華なキャストでした。
中学一年のクラスで社会科の先生の「もしきみたちが世界を変えたいと思ったら、何をするか」という問いかけに、主人公の少年が考えついた、シンプルだけど、とてもユニークなアイディア。
幸せの先送り=ペイ・フォワード。
甘い!という人が絶対いるのは分かっていますが、子供だまし的という人もいるのは分かっていますが、子供をだしにして説教たれてという人もいるのは分かりますが、こういう内容のお話は好きだ!の一言ですね。
ラストが、えっ、という感じでちょっと・・・腑に落ちない気が、はっきりいってしました。 


○ベティ・サイズモア

仕事をしてても、家に帰っても、昼メロ病院ドラマに夢中のベティ。
そんな彼女が、夫が殺害される現場を見たことから、そのショックで夢と現実の境を飛び越えてしまい、自分が勝手に昔の恋人に仕立てたドラマの主人公の医者を追って、アメリカ中を旅します。
そんな彼女を追う、二人の殺し屋、彼女の魅力にどんどん引き込まれるドラマの主人公。
夢と現実、ロマンスと殺人事件とがミックスされたなんとも楽しい映画です。
彼女の無邪気さ・天然ぼけのような笑顔がとにかくすてきで、主演のレニー・ゼルウィガーの魅力にあふれています。