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キママに「か」の映画

○県庁の星

県庁、どこでもそうでしょうが、地方自治の最大単位、県という組織に染まっている一国一城の主的な発想しかないばかげたエリート公務員。
県民の苦情処理するにも、マニュアルを作り、決して行動せず、言葉だけで解決し、企画という名の実像無きものを追い求めるエリートと思っている人種。
彼らが、民間の発送を取り入れるべく放り出された世界の中で、主人公はスーパーへ。
そこで出会った上司はパートの女の子、マニュアルなし、企画が結果に反映されない事実、人の為に働くという世間の本当の姿・・・
エリート公務員というお化けを相手にする民間のギャップ、自分は常に上に立ち仕切ろうとする県庁マンの独り相撲、
それらのスパイスが見事に調和して、とても楽しい映画に仕上がっています。柴咲コウさんの魅力がたまりません。

○カルメン

魔性の美貌を身にまとった美女カルメン。
彼女の虜になったしまった若き軍人は、罪を犯した彼女の逃亡を手助けしてしまい、官位も下げられ将来を失います。
それでも、自由奔放な彼女の虜になってしまった軍人は、愛するあまりカルメンを奪い合い軍の上官を刺し殺し、逃亡の果てやがて山賊へ身を落としてしまいます。
やがてカルメンがスペインの人気闘牛士へ心変わりをすると、とうとう彼女をさらい、自分だけを愛さないのならば死を与える、と迫ります。
わがままで気性の激しい美貌のカルメンに翻弄された男が、死を前に語る妖しい愛の物語です。


○かあちゃん

不景気、失業、相次ぐ暗い事件が渦巻いている江戸時代が舞台の人情物語です。
貧乏長屋で5人の子どもを育てる主人公の「かあちゃん」は、そんな暮らしにあっても、自分たち家族よりもつい他人のことを思いやります。
そんな「かあちゃん」の心に、家族みんなが自然と素直に受け入れて、長屋中からケチ一家という評判を受けながらも、罪を犯した長男の友人のために一生懸命お金を貯めてあげます。
そしてたまたま入ってきた泥棒にも自分の心を示し、家族の一員として受け入れてしまいます。
自分たちを犠牲にしても人のためにしてあげることの喜び、家族が信じあって生きていくすばらしさ、人の心の温かさに触れてこぼれる涙・・・・
今の時代のもつ不安な情勢と同じようでありながら、「人情」でつながった山本周五郎の世界にはまると思います。



○ガープの世界

大好きなロビン・ウイリアムズの若き日の主演作品です。
自分の生活を男性に縛られたくないが、子供は欲しい、と看護婦のジェニーは第二次大戦で傷つき入院中の瀕死の重体の兵士と欲望ぬきのセックスで男の子、ガープを生みます。
ガープは空想することが好きで、映画の中には時折空想のお話のシーンが盛り込まれます。
やがて青年になったガープの恋や、母ジェニーが女性の権利拡張運動の指導者へ、シンボルとして祭り上げられることや、
ふとしたことから失われていく夫婦の絆、子供の死、衝撃的な母の死、など
すごくつらい内容や、残酷な内容、衝撃的な内容があり、作り方によってはとてつもなく重くなりそうなのに、なぜだか、夢なのかなんなのか、ガープの作るお話がすてきだったり、まっすぐな気持ちがすてきだったり、と嫌な感じが残らない、不思議な映画です。


○蒲田行進曲

つかこうへい原作の人情喜劇。
風間杜夫扮する大げさなまでの大スター銀ちゃん、銀ちゃんを慕う平田満演じるヤス、あこがれの女優小雪を演じる松坂慶子。
大スター銀ちゃんから小雪の世話をみるように命じられたヤスは理不尽な銀ちゃんの命令に戸惑いながら、慕いながら従って生きていきます。
しかし、小雪のお腹の中には銀ちゃんの子どもが宿っています。
愛しい小雪の思いを胸に、銀ちゃんの映画を成功させるため、巨大な階段を転がり落ちるという危険な役にヤスは挑戦します。
「銀ちゃーん」 「ヤス上がってこい」 浪花節です、泣かせます。
ラスト、やられてしまいました。


○菊次郎の夏

お父さんを亡くしお母さんは遠い町で働いていて、お祖母ちゃんと二人で暮らしてる少年の夏休みは、友達もみんな家族で出かけてひとりぼっち。
そんな少年が母親に会いに行こうとするのに、連れて行くことになったのがなんとも無責任なだらしない遊び人。
破天荒な遊び人に何かしら親しみを感じつつ、珍道中を続ける二人がやっとたどり着いた先には、既に新しい家族を持つ母親の姿が・・・・
少年にかつての自分を見つけてしまう遊び人は、ヒッチハイクで出会った大人達と共に少年とひたすら楽しい夏休みを過ごそうとします。
少年を通して出来事を見ているのに、少年の夏休みの一こまの、それはそれはとんでもない大事件であるはずなのに、映画は遊び人の「菊次郎」の夏がタイトルになっているのを、きっと見た人はわかると思います
タケシのいつもの優しさのこもった毒舌が、そしてラストがなんともたまらなく良い、温かな笑いに包まれる映画です。

○キス・オブ・ザ・ドラゴン

中国武術の達人捜査官が、パリに麻薬事件捜査のためにやってきます。
一方、アメリカから一人娘を連れてあこがれのパリにやってきながら、今は娼婦となっている女性。
この二人の男女はそれぞれフランス悪徳捜査官にはめられ、男は殺人の罪を着せられ、女は娘を奪われます。
限りない悪に対する怒りと、そしてそれ以上に哀しみと絶望しか知らない女の瀕死の中での願いをかなえるため
体の内からほとばしる、繰り広げられるカンフーアクションが冴え渡ります。
口に出る言葉を超える、強いものが持つ本当のやさしさと、深すぎた絶望から救われた、母としての表情
あなたにも、とても幸せな「ほんの1分」が訪れます。

○奇跡のメッセージ

難病の脳腫瘍に侵された8歳の少年に、生きる希望を与えるために、励ましのメッセージカードでギネスブックの記録に挑戦しようと世界中に向かってカードを送ってもらえるよう呼びかけます。
次第に少年の元に沢山の励ましのメッセージが届けられ、その中には映画スターなどの有名人も。
世界中のメッセージに勇気付けられる少年ですが、手術や化学療法を繰り返していくものの、どんどん弱っていきます。
そんな中、絶望的な宣告にも負けず希望をもって立ち向かう母親には、常に希望が立ち現れ、そして皆の願いが、メッセージが、奇跡への道を導いてくれます。
実話を基に描かれている映画ですので、どんな困難な場面でも我が子への奇跡を信じ続ける母親の姿に、感動を与えてもらえる映画です。

○季節の中で

蓮が咲き誇る屋敷に病に冒された詩人の主人の元に花摘みの仕事に雇われた少女、
偶然助けた娼婦に魅かれる輪タクの運転手、
町の片隅で必死に小さな木箱を持って、雑貨を売りつけ生きている子ども、
戦争中ヴェトナムの女性との間に生まれた娘を探す元米兵
それぞれが、孤独を身にまとっていて、そしてそれぞれがやがて、自分を信頼してくれる者と出会えるという、しっとりした映画です。
それぞれが出会うそれぞれの物語、一本のメッセージがうまく繋いがれた美しい映像
静かな、そして心のこもった余韻の残るとてもいいヴェトナム映画です。

○キッド

ブルースウィリス主演のディズニーが作ったとてもすてきなファンタジーです。
「もしも、昔の自分が目の前に現れたら?」という内容の映画で、
40才間近の男に32年前の自分、つまりもうすぐ8才という自分が現れたのです。
とにかくこの少年を自分だと認めなくてはならなくなった時、少年と大人の二人の動作が、同一人物と言うことで爆笑もののようにそっくりで笑わせてくれます。
ほかほか暖かい気持ちになれます。
もう一度夢に向かって何かをしたくなるようです。


○キングコング

世界中で誰でも知っているキングコング。ところが、キングコングの物語を読んだことはなく、うっすらと美女とコングのニューヨークでの大暴れなどが脳裏にあるだけでしたが、この映画で、そのキングコングに出会い、子どものように楽しめました。
未知の世界の脅威、文明社会の戦闘、スケールの大きなアクション、
なにより、コングの悲しみ、寂しさを知った美女とコング、言葉というものは無くとも、心というものは伝えることができるのだな、と思わせる見事な演出。
3時間を超える時間が全く気にならず、人間のエゴの犠牲となったコングの悲しみが伝わってきました。
単に怪獣映画と思いの人にも是非見て欲しいとお勧めできる感動作です。


○グッドモーニング・ベトナム

大好きなロビン・ウィリアムズの主演する戦争をテーマにした映画ですが、戦闘シーンは出てきません。
兵士の士気高揚のため、ロビン扮する米軍の人気DJがベトナムに派遣されます。
陽気でマシンガンのようななんでもありの彼の放送は、兵士の絶大な支持を得ますが、軍の上層部からは睨まれます。
ベトナムでは英語教室で親友も見つかり、親友の妹への恋心が芽生えますが、どうしても越えられない文化の壁に出会います。
そして、親友には秘密が・・・・
軍郡により、本国へ送還されることになって、最後に仲間に自分のDJを吹き込んだテープを託し、彼は帰っていきます。
グウゥゥーッド モォォーニング ベェートナァーム という声が脳裏に残りました。


○グリーンフィンガーズ

鉄格子のない革新的な刑務所に配属された受刑者が、同室の老囚人からもらった花の種を無造作に庭に埋めたことから、奇跡が始まります。
春になって知らぬ間に種が花を咲かせていたことに感動した主人公とけんかばかりしている囚人に、所長は美しい庭を作ることを作業として命じます。
種から花が咲くことから、何かを愛する気持ちが生まれ、やがて、囚人達は、自分たちに庭師としての誇りを持ち、生きる喜び、生きる意味を見いだしていきます。
やがて、うわさを聞きつけて、女王陛下も訪れるハンプトン・コートのフラワーショーへの参加が決まるのですが、そこには大きな事件が待ちかまえています。
挫折を乗り越え、出場の権利を手にした囚人たちは、押しつけられたテーマではなく、自分たちが思う庭、人に捧げる庭をテーマに、見事な庭を披露します。そして・・・・
実話に基づいた、心温まる、そして夢のある、花の大好きな人にお勧めの作品です。


○グリーンマイル

刑務所に運ばれてきた一人の黒人、ジョン・コーフィー
彼は、不思議な能力を持っていました。
ふれた人間の心をそのまま感じ取ってしまうという能力、人の痛みを吸い取ってしまう癒しの力。
その能力を持つが故に、常に傷つき、傷ついた心を人に語ろうとはしません。
ジョン・コーフィー J・C は神ジーザス・クライストと同じ頭文字、ここに大いなる暗示があると思います。
感動的なファンタジーです。


○雲の中で散歩

戦争から帰ってきて人生の意味を見つめ直す主人公は妻との間に大きな隔たりを感じます。
そんなとき、都会での生活の夢破れ、妊娠したまま家路へ向かうメキシコ女性との偶然の出会いから、彼女の実家の農園「雲の中」へ一緒に行って、一夜だけ彼女の夫のふりをすることに・・・
農園での頑固な父親と、孫娘にやさしい祖父、夫を愛したしなめ娘を信じる母、おばあちゃん、弟と家族の深い絆が描かれると共に、孤児である主人公の思い、
ぶどうを守るために作業する幻想的なシーン、農園での収穫の風景、喜びの収穫祭
そして衝撃的であり、新しい人生を思い描かせるラスト、と印象に残るシーンの多い映画です。


○恋する惑星

前半がネオンきらめく雑踏の中を駆け抜ける金髪の謎の女性に、失恋したばかりの若い警官がひかれていくお話、
後半が、カルフォルニアを夢見ながらファーストフード店で働くちょっと変わった女の子が、常連の若い警官に恋をするお話、とオムニバスになっています。
二つの、4人の恋愛模様を描いているのですが、前半の方は分かりにくいというか素直に入れないのですが
後半の部分は音楽に乗っていって、しかもちょっと変わった女の子のリズムに乗った愛の表現の仕方が楽しくて
どちらもラストがいいのですが、特に後半の女の子と若い警官の再会に、なんとも言えない味わいがある、変わった楽しみ方のある映画です。


○恋に落ちたシェークスピア

若きシェークスピアは、借金取りに追われている芝居小屋の新作を書いていますが、スランプにでなかなか進みません。
そんな時、役者志願の裕福な娘と出会います。
当時、女性が舞台に立つことは禁じられており、娘は男装をして芝居のオーディションを受けにきます。
シェークスピアと娘は恋に落ちますが、彼女には女王陛下が認めたフィアンセがおり、もうすぐ結婚式を控えた身でした。
二人は隠れて逢い引きを重ねつつ、それと同時進行でシェークスピアは「ロミオとジュリエット」の脚本を仕上げながら、芝居の稽古が進んでいきます。
名作ロミオとジュリエット誕生に隠れたラブストーリーというところでしょうか、楽しい映画です。


○五線譜のラブレター

40年にわたる音楽人生で、「ビギン・ザ・ビギン」など870曲にのぼる名曲を紡ぎ出してきた作曲家コール・ポーター。
彼の作曲した美しい歌の数々に囲まれて、妻との深い愛情を綴っていきます。
美しい妻と結婚したことにより、やがて彼女の信念が女神となり、ブロードウェイミュージカル、ハリウッドでの成功を導いてくれます。
主人公の両足切断に関わる重大事故でも、常に支え続ける女神として妻がいてくれたのですが、
やがて、病に冒された妻が神に召されようとするときに、二人が交わす言葉
「僕の歌はすべて君の歌だった」、「あなたたを心から愛したわ、少し早めにお別れしてもいいかしら」
上質の音楽を聴きながら、熟成されたワインを味わうように、愛を歌い上げる映画に溶けるようです。


○コンタクト

宇宙の彼方で彼女が接触(コンタクト)したものは・・・・・
宇宙の彼方に、きっと誰かいる、そう信じて育ち女性天文学者となった彼女のもとに届いた、宇宙からの声(メッセージ)、それは宇宙空間移動装置の設計方法らしいのだが。
その声に応えて、彼女は旅立ちます、未知の宇宙で人類を待っているはずの知的存在と接触・コンタクトするために・・・・
ジョディ・フォスターが力強く演じています。
そして、宇宙の彼方で彼女が出会う地球外知的生命体の表現が、こんな表現の仕方もあったのだ、と思わされました。