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キママに「さ」の映画

○純愛中毒

いつも寄り添うように生きてきた兄と弟、そして兄の美しい妻、と3人が一つの家で仲良く暮らしています。
ある日、同じ日の同時間にレーサーの弟はレース中に、兄はそのレース会場に向かう途中のタクシーで事故に遭い、兄弟ともに昏睡状態に陥ります。
1年が過ぎた頃、奇跡的に回復した弟の心の中には、昏睡状態のままの兄の意識が宿っています。
そして、兄の妻の疑いのまなざしが、二人しか知らないはずの秘密のすべて知り尽くしている弟の口からはき出されたとき、
本当に自分の愛した人が、弟の体を借りて蘇ったことに気づきます。
幸福な毎日、思いがけない事故、失意と絶望と一筋の希望と許されざる愛、秘密と疑惑、
愛して愛してやまない深すぎる愛を自分の手に取り戻すために、この世で自分以上に愛せる人はいない、と蘇ってきた男、
ファンタジックな韓国ラブストリーに不似合いなタイトルの純愛「中毒」という言葉の持つ意味が、解き明かされてゆきます。


○スウィングガールズ

東北は山形の夏休みの学校で、補習を受けている女子高生が、彼女たちの罪のない罪からブラスバンド部の身代わりに。
補習のさぼりにこれ幸いと、さぼる気満々でブラスバンドには少々足りないメンバーでビックバンドを始めます。
少しずつ音がでてくるにつれ、ジャズの魅力にひきこまれる彼女たちの初披露の寸前に、正規メンバーが復帰しておじゃんになるものの、いつしかバンドの魅力にとりつかれた彼女たちは、自分たちでバンドを結成しようと張り切ります。
楽器を買うためのアルバイトや、練習場所の確保、さまざまなトラブルも、なんでも楽しい女子高生の熱い思いで、いつしかバンドが結成され、晴れの舞台と思いきや・・・・
「ウォーターボーイズ」の監督の、思わず見ている側もスウィングしたくなるような、これまた楽しい女子高生版のさわやかで楽しくて元気が出てくる青春グラフィティ。
ジャズの曲とともにはじけるガールズ&ア ボーイの青春を存分にお楽しみください。


○サイダーハウスルール

孤児院で育てられ、孤児院の病院で無資格のまま働いている主人公の青年。
ある日訪れてきた若いカップルに頼んで、孤児院から外の世界へと飛び出します。
初めてみる外の世界、そこのリンゴ農園で働き、宿舎のサイダーハウスで働く人々とふれあい、恋をし、
自分の生き方を見つけていく様子が静かに綴られています。
じっくりと静かに見たい、いい映画の一つです。


○サトラレ

「人は誰でも嘘をつく。嘘をつきたくてもつけない人間がいる。思うことが全て伝わってしまう彼は サトラレ」
というコピーで分かるとおり、人の心を全て読めるサトリという妖怪がいますが、サトラレは反対に自分の考えていることが周囲の人に筒抜けになってしまう天才。
自分だけがサトラレであることを知らないまま、医師として病院に勤める主人公は、病状などが患者に筒抜けになってしまうため、医師不的確の烙印を彼の知らないところで押されてしまいます。
そんな中、両親の死後一人で育ててくれた祖母の病気を知り、最初で最後の執刀を行う主人公、
サトラレのおばあちゃんへの思念がすべての人に伝わったとき、人は、患者は、医師の本当の励ましを聞いて病気と闘いたいのだなと・・・
なんとも不思議な設定のお話が生んだ、感動的な心の温まる涙を誘ういい映画です。


○13デイズ

実際にあった出来事、キューバ危機、をもとにした映画で、その出来事の舞台裏とでもいうお話です。
ホワイトハウスの中での外交戦略を中心に描いてますので、はでなシーンはないのですが、
徐々に徐々に緊迫感が増していく中で、ソ連とのかけひきなど、あらゆる展開を想定してその対応策を議論するところはかなり見応えがあります。
外交という戦いがこれほど面白くなるのは、脚本と俳優陣の見事さでしょうか。
世界での政治の舞台裏を飽きさせずに見せてくれたいい映画です。


○34丁目の奇跡

デパートの臨時雇いのおじいさんが、自分は補運当はサンタクロースだと言い出したことから、デパートは突然大人気となります。
そして、おじいさんはサンタクロースとして人々に愛されていきます。
しかしながら、あることから裁判に掛けられてしまいます。
裁判で、サンタクロースであることをどうやって証明するんでしょうか。
心温まる、クリスマス映画。
94年にリメイクされていますけど、私は白黒の47年版しか見ていません。
白黒の方が味があるのではないでしょうか。


○シカゴ

1920年代のシカゴを舞台にした「シカゴ」。これが音楽と踊りと歌に乗って実に楽しいミュージカルになっています。
スターを夢見る女達が熾烈な戦いをくぐり抜けるのは、いずこの世界でも同じ事でしょうが、ご多分漏れず主人公もそんな自分を売り込んでくれると信じていた愛人に裏切られ、殺人を。
そして、舞台は全てが刑務所の中で繰り広げられます
冒頭から鉄格子をバックにした踊りと歌と、脳天気な弁護士の歌と踊りと
そして、みんなが悪いやつらなのに、なぜか楽しくなってしまう、それが「シカゴ」が「シカゴ」たる由縁かもしれません。
ミュージカルを初めて見る人にもお勧めする、歌と踊りとちょっぴり風刺の効いた笑いと、映画館を出た後に、ついついステップを踏んでしまう、そんな楽しいお薦めの映画です。


○小説家を見つけたら

部屋に閉じこもったまま外に出ようとしない謎の元小説家の老人が、ふとしたことから黒人の少年の書いた小説を目にします。
その少年には、知られざる作家としての才能があることを見抜き、意外にも彼を指導していきますが、少年には絶対に自分のことは人に話さないことを条件付けます。
人との断絶を図っていた老作家は、少年によって、感化され、心を開いていきます。
自分との約束を守り窮地に立った少年のために、人前にでて「ある作文」を読み上げる老作家の姿、ラストに淡々とバスケットをする少年。
世代を越えて、お互いがお互いに影響されて、人間関係をつくりあげていく感動を味わえる、心にしみるいい映画です。


○JSA

北朝鮮と韓国を隔てる共同警備区域JSAで起きた射殺事件の謎。
事件で生き残った南北二人の兵士達が語る事件の内容はそれぞれがなぜか異なっています。
二人の兵士に面談し事件の真相を解き明かそうとする女性将校、二人が隠し続ける真実の出来事
黒澤明監督の名作「羅生門(藪の中)」を思わせるように、ぐいぐいと物語に引き込まれ
その真実を知ったときに出逢う衝撃と、哀しみ、魂の揺すぶられる名作です。


○12人の優しい日本人

ご存じ名作12人の怒れる男達のパロディです。
日本で陪審員制度が初めて導入された、陪審員のなんとも日本人的な対応が笑えます。
そして、なぜ、優しい日本人なのかも。
展開は多くは書きませんが、とにかく面白い内容で、ぐいぐい引き込まれました。
アイディアの勝利と言わせる映画です。12人の怒れる男と共に楽しんでください。


○12人の怒れる男

これも古い映画ですが、陪審員制度をつきつめた名作だと思います。
ある青年が殺人事件の被害者として捕らわれ、12人の陪審員が選ばれます。
多くの人はありきたりの審議をし、証拠も固まっており、安易に有罪へと結論を急ごうとする中、たった一人がその証拠に疑問を抱き、議論を進めようとします。
そこから白熱の議論が交わされますが、映画はその陪審員の会議室の中だけで進んでいきます。
場面を変えずにぐいぐい引っ張る演技に、引き込まれてしまいます。


○ショコラ

すべての人を幸せにしてしまう不思議なチョコレートを売って旅していく母と娘がたどり着いた村は、厳格な戒律を守り人々が暮らしていました。
そんな中で、すてきな絶やさぬ笑顔を持つ女性が、村の人々の心の内にある喜びを少しづつ引き出していきます。
不思議な魅力、その何も語らない笑顔が、すべての人を受け入れていて、人は何かを受け入れることで幸せを与えられる、という言葉を見事に表しています。
チョコを知り幸せを与えてもらえた相手には様々な悩みがあり、迫害する者にも、そして主人公の女性と娘にも
人々に幸せを伝えようとしながら受け入れられずに失望まま旅してきた女性が、同じ自由を求める男と出逢って幸せを感じて・・・・余韻の残るいい映画です。


○ショーシャンクの空に

妻とその愛人を殺害したとして無実の罪を背負わされたエリート銀行員。
終身刑を宣告され服役した刑務所で、それでも真摯に過ごす彼の元に、多くの人々が惹きつけられます。
しかし、彼の無実の罪を晴らす最後の希望を絶つ仕打ちが行われます。
そして、絶望からはい上がり希望を失わなかった主人公に奇跡が起こります。
さわやかなラストが印象的です。


○シックス・センス

霊感の強い少年と、少年を心の病として治療に当たる心理学の先生との物語です。
少年は、小さな時から死んだ者を見ることが出来てしまいます。
しかし、その秘密は母親にさえ告げことが出来ず、常におびえ、周りからはきちがい扱いされてしまいます。
そんな少年に、死んだ者たちは、少年に話を聞いてもらい、魂を安らかにして欲しいのだ、と先生は語ります。
そして、その先生にも秘密が・・・・
ラストがとても印象的でした。


○ジャック

ヒューマン映画の名人、ロビン・ウィリアムズが主演するというだけで大好きな映画です。
細胞分裂が恐ろしく速くて、通常の4倍ものスピードで成長する主人公ジャック。
10歳で外見40歳のジャックは、始めて小学校に通います。
そこで生まれる友情と、体は大人でも心は少年の傷ついた姿をロビンが名演技で見せてくれます。
ラストも好きです。


○シザー・ハンズ

20世紀フォックス史上初めて、その20世紀タイトルに雪が降り積もったと言われたと記憶しています。
女の子が聞いているお話の中の、絵本のような世界でのメルヘンチックな物語。
両手がハサミのまま、不完全な状態で放り出された人造人間エドワード。
その純な心が喜びに満ちて、やがていいようのない悲しみに包まれて、白い雪の中で繰り広げられる甘くて哀しい、メルヘンチックな物語です。


○ジャック・サマースビー

この映画もなんとも不思議な感覚にとらわれた映画です。
リチャード・ギアとジョディーフォスターという大スターの競演と言うことで話題になりました。
南北戦争で死んだと思われていた夫が6年ぶりに帰還しますがまるで別人のような優しさを携えて帰ってきます。
妻はその優しさに疑いととまどいを持ち始めますが、やがて、本当にその偽者らしい夫を愛し始めます。
ラストに二人の愛の選択が迫られます。
あまり明るさはないですが、結構引き込まれました。


○Shall we ダンス?

平凡なサラリーマンが、ダンス教室の美女にあこがれてダンス教室に入会し、はじめはおどおどしながら、だんだん夢中になっていきます。
役所広司の演じるおとなしい普通のサラリーマン、会社でもついついステップを踏む竹中直人、、華麗な踊りを見せる草刈民代、元気で毒舌な渡辺えり子と役者が勢揃い。
ダンス大会ははらはらどきどきです。
とても心の温まる映画に仕上がっています。


○スターリングラード

第二次大戦のロシアでのドイツ軍との壮絶な戦いをテーマにした映画です。
新兵として赴任してきた主人公が、祖父に幼い頃射撃を教わったことから、奇跡的な射撃の腕で、敗戦色の濃いロシアの志気を高めるため、天才スナイパーとして英雄に祭り上げられることとなります。
数々の狙撃を成功させてきた主人公が、いつしか敵の標的とされ、敵のもう一人の天才スナイパーから狙われる恐怖に襲われ、葛藤していきます。
緊迫した迫力ある映像、ヒーローに祭り上げられた主人公の葛藤、彼をヒーローに仕立てた友人の死の償い、明日死ぬかも知れないという中で生まれた愛、
狙撃シーンの他にも戦争という中で起きる様々なシーンが描かれていますが、ラストシーンまで見て欲しい、大雑把なパールハーバーとは対極にあるいい映画です。


○スペース トラベラーズ

夢見る若い3人組が、夢みて押し入った銀行強盗、そこでは彼らの思惑の裏目裏目へと事態が進んで大騒ぎになります。
そんな彼らを助けてくれるのが、人質となった銀行員やお客様。
様々な人間関係の悩みを持つ人々が、次第に若い銀行強盗と意気投合し、彼らを救い出そうとする優しさと自分自身への問いかけ。
人質を犯人に、犯人を人質に・・・
踊る大走査線の監督が製作しただけあって、楽しさと優しさのミックスされた、テンポのいい心がほっとする映画です。


○スペース・カウボーイ

かつて人類初の宇宙飛行士となるべき男達、しかし、彼らは夢かなわぬまま年老いて、それぞれの暮らしを送っていた。
そんな彼らに、旧式すぎて現在では誰も修理しきれないロシアの人工衛星修理の依頼が舞い込む。
かつての夢が今かなうと、張り切る老人達の姿が美しく、ハイテクに頼り切る若者を圧倒する姿が痛快で、とにかく面白い映画です。
そしてその人工衛星には隠された秘密があります。それは・・・
泣けるシーンはないですが、最後まで西部劇に徹する楽しさは、クリント・イーストウッドでなければ作れない面白さです。


○素晴らしき哉、人生!

1946年の白黒映画です。
昔の映画は素朴で、ストレートにメッセージを送ってくれることがあります。
人生に絶望した主人公、彼は自殺しようとします。
そんな彼を助けたのが二級天使。
この天使に幻の家族や友達の人生の縮図を見せられ、生きる希望を取り戻していきます。
コミカルで、素朴で、古い映画には、作り混まれた現代の映画にないよさを見つけることがたびたびあります。


○世界の中心で、愛を叫ぶ

高校時代の初恋の彼女を病気で失った主人公。
そんな彼との結婚を間近に控えた婚約者は、書き置きを残し一本のテープを携え彼の故郷に。
婚約者を追って出かけたはずの主人公が訪れた場所は、実家や友達のいる今と、高校時代という過去が交錯する忘れることの出来ない世界。
亡くなった彼女と交わした交換テープに導かれ、純粋な汚れのない青春の恋が綴られ、初恋の二人を襲う運命の悲しさにゆさぶられます。
亡くなった彼女の声の吹き込まれたテープが、主人公と彼女と結婚を控えた恋人をつないでくれて、忘れることはできなくとも、新しい愛と未来へ旅立てるのだ、というそんな余韻を与えてくれる、心の中に美しい感動を与えてくれる映画です。

○接続

シュリ、八月のクリスマスに続いて観た韓国映画で、期待通りしっとりとしたいい映画です。
昔別れた彼女を忘れられないラジオのプロデューサーのかけた1枚の曲をきっかけに
本当は自分が一番大好きな人といつもいるくせに、その人の隣にいつも友人がいて、思いを表せない女の子が
パソコン通信を通じて次第に近づいて、そして、傷つけ傷つき、本当の気持ちに気づいても・・・
また、二人とも孤独なまますれちがうのか、それとも、という感じで、ラストの後の二人が気になるそんな映画です。


○戦場のメリークリスマス

ビートタケシと坂本龍一、デビットボウイが競演と言うことで、当時話題になった映画です。
なんとも不思議な味を出すタケシと、美しいまでの坂本龍一の不思議な美学が漂います。
特に、坂本龍一の担当した音楽がすばらしく、テーマ曲は今も心に残っています。
クリスマスの時、なぜか酒によって捕虜に祝杯をあげるシーン。
「メリークリスマス ミスター.ローレン」と高らかに笑うタケシの演技、日本武人を演じきる坂本龍一、好きです。
音楽と共にお楽しみ下さい。


○宋家の三姉妹

新しい中国を担う子供達になってほしいと、先進的な考え方の父親に育てられ、革命、戦争、中華人民共和国の創立と、
歴史的変動の時代をそれぞれがそれぞれに生きた三姉妹
長女は 中国で初めての銀行家の妻になり、次女は革命家の孫文の妻になり、三女は権力的実力者の蒋介石の妻になるという、
三姉妹が中国の激動時代を代表する男達と結ばれ、それぞれが愛した男性の運命に女性の運命が、時が流れていくものの、
理想国家を目指した孫文と結ばれた次女の運命が中心に据えられて、姉妹の絆と運命とを、2時間を少し超える時間で描ききったのはすごいと思うと共に、
大国中国の知られざる歴史を見せてくれた、魅せられた映画です。