<もがみ雛めぐり>

大石呉服店の芥子雛


万場町の大石呉服店さんのお雛様が、昔テレビで紹介されたことがあるというので、遊びにうかがいました。
お母さんのお話では、以前、新庄のくじらもちを取材に来たとき、お雛様を飾っている大石さんのお宅を取材されて行ったそうです。
一番上のお雛様の館の左側が壊れれてしまったそうですが、かなり年代を感じさせます。
このお雛様、小さいですよね。
実は「芥子(けし)雛」という、非常に珍しいお雛様だそうです。

ちょっと調べてみたら、松平定信による「寛政の改革」の反動から流行したと考えられているそうです。
江戸時代中期以降、年々町の雛祭りは派手になっていき、その賑わいは今の私たちの想像を超えていただろうと言われています。
そこで、幕府は民間の雛祭りに対してたびたび贅沢を禁止するお触れを出しているようです。
例えば、寛政元年の禁止内容では、
「雛やそれとともに飾る人形は8寸(約24センチ)以上の大きさはいけない」
「雛道具も贅沢な蒔絵など手の込んだものを作ってはいけない」
というものであったということです。
こういった幕府の厳しい統制に対する反発と、江戸っ子の心意気とがかさなりあって生まれたのが、小さくても豪華で贅沢な芥子雛や極小の雛道具です。

大石さんでは、いつ頃の年代のものか分からないそうです。
4段目にある五人囃子は、ご先祖の方が手作りされたものだそうです。
すごいですね。
お雛様に飾られたごちそうもいかがですか。
中央の甘酒と右側にある「あられ」はお母さんの手作りで、私も一緒にいただきました。
ごちそうさまでした。
大石さん、ありがとうございました。


割烹つたやのお雛様