<最上川の詩>

稲沢の渡し公園


ここは、普通私たちが国道側から見ている最上川の対岸、大蔵村の稲沢の渡し公園です。
最上川にには今でこそ橋がかかり、対岸をつないでいますが、以前はどこも対岸との往来に渡し場の小舟を利用していました。
それでも、上流のほうで大量に雨が降れば、水嵩がどんどん増し、川は渦を巻いて流れ、渡し舟は舟止めとなりました。
その他、風が強く吹いては舟止め、冬に府好きが続けば凍った流説が一面川覆い、雪解けの頃には増水し、何日も舟を出せずにしばしば部落が孤立することがあったようです。

その頃の渡し舟は、小型の舟で石突きのついた棹を使い、川岸沿いにいったん舟を川上に上らせて、途中から川の中央部に乗り出し、水深が深くて棹が使えない所では櫂で舟を漕ぎながら向こう岸につけたそうです。
その後、昭和37年、舟も大型化し、安全のために両岸に渡された鋼鉄製のワイヤー式になりました。

鉄道の開通や架橋などに伴い、渡し舟は次々とその姿を消していきましたが、県内で一番最後となった渡し舟、2000年まで運航していたのが、ここ稲沢の渡しです。

厳冬の最上川へ