<最上川の詩>

花咲く墓標


私の本棚に「花咲く墓標 小野さつき先生の詩」(白鳥伸二 著 悠々舎発行)という書籍があります。兵庫県姫路市にお住まいの金澤史典さんと、宮城県仙台市にお住まいの著者である白鳥伸二さんからいただいたご本です。

この本は、 大正11年(1922)7月7日、宮城県白石川で野外写生の時間に川に溺れた三人の生徒を助けようとして、二人の生徒は助けましたが、もう一人を助けようとして自分も溺れ、その生徒ともども亡くなられた、20歳の先生・小野さつき先生と、地域の方々の当時の想いが綴られています。

次に記す「小野訓導の歌」は、小野さつき訓導(昭和16年に国民学校となるまでの旧制小学校の時代は先生のことを訓導と呼んでいました)の殉職に対し、その鎮魂の意味を込めて、募集されたときの作品です。

小野訓導の歌
(一) 先生わたしはおがみます。
    川に溺れた友だちの
    三つのいのちは二つまで
    尊い御手に生きました。

(二) 先生わたしはおがみます。
    いっしょに死んだ友だちの
    小さいいのちは安らかに
    星のお国にねています。

(三) 先生わたしはおがみます。
    大きくなった後までも
    小野のさつきというみ名を
    胸のお宮にまつりましょう。

作詞/齋藤 子郊     作曲/山田 耕筰

この本との出会い、金澤さんと白鳥さんとの出会いは、この本の中に寄稿されている金澤さんが、私のホームページの中の「最上川鎮魂歌(レクイエム)」を偶然ご覧いただいたことでした。
そして、金澤さんより一通のメールをいただきました。
それは、最上川鎮魂歌のことを「花咲く墓標」の著者である白鳥さんにお話されたところ、伊藤先生と小関先生、お二人の遺徳を著書として纏めたいと決意した、という内容のお便りでした。
私に、お手伝いができるのかどうかはわからないのですが、私のホームページをきっかけに、最上川で殉職された二人の先生の遺徳について、白鳥さんに語り継がれるようなものにしていただければと思っています。

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