<あきない話>

割烹つたや本店秘蔵の
「東海道五十三次のお膳」


おいしいうなぎ料理で評判の老舗の割烹つたや本店さん。
ここ割烹つたや本店さんには「東海道五十三次のお膳」があります。
このお膳は、金山町の小野寺鉄堂さんという漆職人の方が、色塗りを重ねたものを彫って、歌川広重の「東海道五十三次」の名画を描き出したというもので、大変貴重なものです。
その、細やかで美しい仕事に感動します。
なにしろ53名がそろわないとなかなかこのお膳にはお目にかかれません。
しかも、このお膳は、二の膳つきということで、作品数にすれば106作品あるということになります。

2008年2月23日、富田酒店さんが開催された「第20回名酒を楽しむ集い」が、ここ割烹つたや本店で開催され、参加者53名でこの秘蔵のお膳で料理を囲み、名酒を味わうことが出来ました。
今回は、一の膳に料理が並べられ、二の膳を鑑賞しながら名酒を味わうという素晴らしい企画でした。
参加者は、並べられたお膳を驚きながら鑑賞し、カメラで写真に収められていました。

つたや本店では、ひな祭りの時に玄関にお雛様を飾り、二つほどこのお膳を使っているそうです。
老舗割烹つたや本店さんのこの素晴らしいお膳、是非多くの人に見てもらい、大勢の人に味わって欲しいですね。
雛祭りで、小さな雛膳を出して食べ終わると東海道五十三次の絵が現れたり、一同に並べられて多くの方々に鑑賞してもらったりなどできたら素敵だろうな、などと思います。

つたや本店のご主人、女将さん、ありがとうございました。



 
金山町の小野寺鉄堂さんゆかりの方々よりお手紙をいただきました。
少しだけご紹介します。


神奈川県在住のA(小野寺)と申します。
主人の祖父(小野寺鉄堂)のことを検索していて、こちらにたどりつきました。
つたやさん所蔵の東海道五十三次のお膳のことなど、話にはきいておりましたが、こちらのHPで拝見し、「これがその・・・」と感動いたしました。
主人にも報告しましたら、「50年ぶりに見た」と、びっくりしておりまして、あらためて御礼申し上げます。

先日、昭和40年に山形新聞に掲載されました鉄堂の記事を見ました。
仕事一筋だったようで、金山の杉を使って漆工芸を手がけていたようです。
昭和13年に院展で特選になり、柳宋悦が作品を見に金山まで来た、とありました。
昭和40年に亡くなっていますが、長い歳月を経て亡き先祖の作品が写真で見られましたのも、渡辺様のHPのおかげです。
子供たちも「これが、ひいおじいちゃんの作品!」とびっくりしております。
鉄堂のあとは娘婿(主人の父)が継ぎ、現代の名工になりました。
主人はサラリーマンですので、漆工芸の後継者はいないのですが、こうして作品が長いこと大事にされていたのがわかると、たまらなく嬉しく存じます。


私は小野寺家の者で、嫁いでMとなりましたが、金山に住んでいます。
数年前、つたやさんで、あのお膳を囲んで、金山の人達で食事をした事がありました。
小野寺家には同じものがいくつか残っており、金山でいつか鉄堂の作品を展示したいと考えていました。
二代目の父は婿養子で、初代の後を苦労しながら継いでくれました。
父が亡くなり14年になりますが、以前、つたやさんへの出入りもありお世話になったしだいです。作品を紹介して頂いた事に改めて感謝いたします。
いつか金山で展示した際にはどうぞお越しいただきたいと思います

街中の農家レストラン メーテール