<雪国郷愁>

かまきりと雪


「カマキリの卵が産みつけられた場所が高い場合には雪が多い」という言い伝えが雪国にはあります。

この雪国に伝えられる言い伝えをヒントに、積雪予想などの研究を続けているのが、新潟県長岡市在住の工学博士の酒井与喜夫さんら研究チームです。

酒井さんによると、土壌の水分を吸い上げる樹木、この樹木には水が一定の位置から下に落ちないように調節する逆止弁のようなものがあるそうです。
土壌に豊富に水があれば、樹木はいつでも水分を取り入れることができるため、逆支弁の位置は低くなり、反対に土壌が乾いていれば、逆止弁の位置を高くして水分をより高い位置まで保つそうです。
大気に包まれている地球、この地球は水分量はほぼ一定だと言われます。
樹木の逆止弁の位置が高いということ、つまり大地が乾いていると、逆に空は潤っていることになりますから、後に大雪や大雨ということになるわけですね。

そして、カマキリの卵嚢はこの逆止弁の位置にあったということです。

酒井さんは、逆止弁の位置を超低周波の測定器で調べところ、地中の音がよく聞こえたそうです。
例えば、乾いた拍子木同士を叩いた方が、湿った拍子木を叩いたときより音が響きますよね。
同じような理屈で、他の場所より乾燥している樹木の逆止弁では、大地の震動音がより響いて聞こえるそうです。
どうやら、カマキリは大地が発する音の変化を樹木を通して聞いていたらしいのです。


一方、カメムシが大量に発生すると大雪という言い伝えもあり、カマキリの言い伝えも自然界の仕組みによる先人の経験による知恵といえそうです。
このことについては、今後も文献を読んだりしながら、もう少し詳しく紹介していきたいと思っています。

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