<雪国郷愁>

雪の里情報館


新庄城址最上公園前の通りを北に進んだところに、ここ雪の里情報館があります。
この雪の里情報館の前身は、昭和9年に作られた農林省積雪地方農村経済調査所で、私たちは雪調と呼んで親しんでいました。
特に、新庄まつり本祭りの帰りの休憩場所にもなり、小さい頃はお世話になったものです。

さて、本題です。
昭和初期の雪国の暮らしは、大変貧しく厳しいものでしたが、そうした雪国の人々の苦労は中央政府に認知されていませんでした。
中央政府にこうした雪国の厳しさを認識させ、雪国の地域振興を願って立ち上がったのが山形県村山地方の代議士・松岡俊三でした。
松岡代議士の働きによって、昭和9年に農林省積雪地方農村経済調査所建設され、その後昭和58年に閉鎖され、 新庄市 に資料館として移管されました。
そして、現在の雪の里情報館は建物の一部を復元し、農林省積雪地方農村経済調査所が調べた報告書や、収集してきた資料などを中心に、雪国に関係する資料約4万点を収蔵しています。

展示は、地元の画家の描いた懐かしい雪国の風景や、陶芸家の作品をはじめとした、新庄市の降雪記録など素朴な展示です。
大企業の展示コンサルタントに莫大なお金をかけて、展示室を作れば、大迫力の映像や、驚くような動き、リアルな展示などが、きっとできたのでしょうが、資料の保守をメインにしているため、地域の人たちが中心となって運営し、地域の人たちの活動の発表の場になっています。
また、図書館サブ的な要素として、中高生の勉強の場としての利用が高い気がします。
しんしんと静かに降り積もる雪のように、勉学に励む生徒を見かけます。

「雪は天から送られた手紙である。」
この詩情あふれる言葉を残された中谷宇吉郎先生の言葉にあるように、この雪の里情報館からはまだまだ無限の手紙を送ることができるのではないかと思っています。

鮭(よう)の新切り