<史跡めぐり>

亀棲山 長泉寺


鉄砲町にある長泉寺の山号は「亀棲山(きせいざん)」といいます。
この山号については、次のような言い伝えがあります。

元の城跡近くに大きな沼があって、そこには恐ろしい亀が棲んでいました。
時々沼から這い出しては、人を襲い喰うというので、人々は夜はもちろん、昼さえ付近を通るのを恐れていました。
たまたま、ある時、一人の僧が通りかかり、この話を聞くと、仏の慈悲功徳によって罪深い亀を救ってやろうと言って、沼のほとりに庵を建て、昼夜の別なく一心に読経をしました。
その後、何ヶ月か経って、ある時みなれない一人の白衣をつけた童子が現れ、頭を垂れて読経を聞いていましたが、終わると静かに立ち去って沼に身を投じました。
以来再び、亀の現れることがなかったそうです。

この庵主の高徳を慕って帰依する者が次第に多くなり、粗末な庵はやがて立派な寺に改修され、僧はこの寺に「亀棲山長泉寺」と命名し、開山となりました。

この創立は永禄年間ということで、寛永元年、沼田城築城に当たって、寺は鉄砲町に移されました。

平成16年(2004年)鉄砲町若連が、地元の寺に伝わる「亀棲山長泉寺伝説」を外題とした、新庄まつりの山車を制作しました。

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